アーセナルのレジェンドOBポール・マーソン氏が、あまりに手痛い黒星を喫した古巣をこき下ろした。英紙『Daily Mail』が伝えている。

 現地時間4月14日に開催されたプレミアリーグ第33節で、アーセナルはアストン・ビラとホームで対戦。1点が遠くスコアレスで終盤に突入すると、84分、87分と立て続けにネットを揺らされ、0−2で敗れた結果、マンチェスター・シティに首位の座を明け渡した。

 ロンドン生まれで、アカデミー出身のマーソン氏はまず、1失点目のきっかけとなった、リュカ・ディーニュのクロスを止められなかったカイ・ハバーツと、冨安健洋と交代する67分まで右SBでプレーしたベン・ホワイトに苦言。衛星放送『Sky Sports』でこう言い放った。

「あのクロスを止めなければならない。ベン・ホワイトが交代前にタックルを怠った場面もあった。あのような真似は止めるべきだ。こんな(優勝できる)チャンスは滅多にない。家に帰って、もうチャンスはないと思うだろう。私にとってはもうない。32試合あれだけ頑張ってきたのにのだ。怠け者だ。100%なくなった」
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 残り6試合でシティとの勝点差は2。直接対決は残っておらず、3連覇中の王者の取りこぼしを願うほかないが、56歳の元イングランド代表MFはほとんど期待できないと考えている。

「彼らは世界最高のチームを追いかけている。毎年毎年、それを成し遂げてきた最高のチームだ。もし追い詰めているのが他のチームだったら、チャンスはいくらでもあっただろう」

 厳しい状況であるが、望みが完全に絶たれたわけではない。兎にも角にも、アーセナルは一戦必勝で戦い、吉報を待つだけだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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