大岩剛監督が率いるU-23日本代表は現地4月29日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準決勝でイラクと対戦。2−0で快勝し、8大会連続のオリンピック出場を決めた。

 この結果を受け、準々決勝でインドネシアに衝撃の敗戦を喫し、10大会連続出場を逃した韓国のメディア『ソウル新聞』は、日韓の比較を論じている。

「U-23韓国代表が重大な岐路に立った。現在のようにアジア大会の兵役特典、オリンピック本選チケットをそれぞれ狙う短期的な計画か、日本のように他のすべての大会をオリンピックの足場として利用する長期的な計画か、選択が迫られている。後者を選択した場合、イ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)らが兵役(免除)の恩恵を受け取る最後の世代となる可能性がある」

 同紙は、U-23韓国代表を率いたファン・ソンホン監督が帰国後、「アジア大会の成績によって監督の任期が左右されると、オリンピックに集中しにくく、準備期間も短い。4年周期にシステムを変えなければならない」と発言した件を紹介。こう続けている。
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「その代表例が日本だ。2年後のパリオリンピックに向けて、日本は2022年のU-23アジアカップから、大会の年齢制限より2歳若い21歳以下の選手でチームを編成した。2022年の杭州アジア大会も新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期され、24歳までの参加が認められたが、出場は22歳以下の選手のみとなった。オーバーエイジ(24歳以上)はひとりも使用していない」

 記事は、「韓国にとって兵役免除が懸かるアジア大会を見逃すわけにはいかない。昨年の杭州大会にもペク・スンホ(バーミンガム)、パク・ジンソプ(全北現代)、ソル・ヨンウ(蔚山)らオーバーエイジ3選手のほか、イ・ガンインやホン・ヒョンソク(ヘント)ら海外選手も招集された。金メダルを獲得したが、問題は継続する力だった」と指摘している。

「大会参加の年齢制限により、アジア大会のメンバーでは、キム・ジョンフン(全北)、ファン・ジェウォン(大邱)、アン・ジェジュン(富川)の3選手だけがパリオリンピックの最終予選に出場した。日本との相違が必然的に生まれる構造だ。日本はアジアカップで準決勝に進出し、8大会連続のオリンピック出場を果たした」

 アジア全体のレベルアップもあり、相当の危機感を感じているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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