パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジアカップ(カタール)準決勝(29日=日本時間30日)、日本はイラクに2―0で勝利し、8大会連続のパリ五輪出場を決めた。10大会連続出場を逃した韓国のメディアが自国と日本の計画について比較した。

 地元メディア「スポールソウル」は「日本はパリ五輪に向けて長期間準備した。2022年U―23アジアカップを皮切りに杭州アジア大会までパリ五輪に出る2001年以降の出生者でチームを組んでいくつかの大会を消化した」と指摘。「大岩監督は21年からチームを率いている。もう4年目だ。当然この年齢層の選手を把握しており、戦術の完成度も高い」と日本の〝勝因〟という。

 その上で、ベスト8で敗退したU―23韓国代表について黄善洪監督は「構造を変えなければならない」とし「長期計画が必要だ。年代別代表は4年周期でいかなければならない。アジア大会で監督の進退が左右されると、その後の準備ができない。この構造ではアジア圏を制圧することはできない」。韓国が兵役免除を与えるなど重要視するアジア大会を問題視していた。

 同メディアは、この見解を踏まえて「黄善洪監督がこのチームをつくった期間は1年に満たない杭州アジア大会は1999年生まれ以降の出生者で参加し、わずか6か月だけでチームをつくった。チームに組織力を期待するのは理屈に合わない。黄監督も完全に選手を把握するのは難しい。今回の敗因とみられる」と報じていた。