「昨日の友は今日の敵」が常のサッカー界ではあるが、「敵の敵は友」にもなり得る。

 冨安健洋も所属するアーセナルは現在、プレミアリーグ首位をキープ。ただ、勝点1差で2位のマンチェスター・シティは消化が1試合少なく、仮に自分たちが残り2戦全勝しても、3連勝されれば逆転されてしまうため、自力優勝は絶たれている状況だ。

 そんななか、大きな期待が懸かる“他力”が、アーセナルの元正GKで、現在はフルアムのゴールを守るベルント・レノだ。フルアムは5月11日にシティとの対戦を控えており、古巣のサポートをお願いしたいところだ。

 もっとも、本人はやる気十分なようで、自身が4日のブレントフォード戦後(0−0)に「勝点1&クリーンシート。あと2試合だ」と綴った投稿に、「来週も頼むぞ兄弟。全て君に懸かっている」というコメントが届くと、32歳の名守護神は「OKボス!」と力強く返信した。
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 また、フルアム公式サイトによれば、マルコ・シウバ監督もプレミアリーグ3連覇中の難敵撃破へメッセージを発信。「いつも通り勝利を目ざす。100%トライする」と誓った。

「私の意見ではベストではないにせよ、我々は世界最高のチームの1つと対戦する。でも(本拠地の)クレイブン・コテージではなおさら、私たちは対戦相手として本当にタフなチームだから、シティ戦も本当にタフな試合にするつもりだよ」

 勝点と試合数が1差の優勝争いにあって、得失点ではアーセナルがシティに「6」リード。レノが無失点に抑え、フルアムが最低でもドローに持ち込めば、かの有名な“インビンシブルズ”以来、20年ぶりのリーグ制覇がぐっと現実味を帯びるが、果たして...。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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