ベティスのMFイスコが、ケガから復帰後初スタメンとなったラ・リーガ第30節ジローナ戦でMVPに輝いた。31日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。


 3月の代表ウィーク前最後のラ・リーガ第29節ラージョ・バジェカーノ戦で、左ハムストリングのケガから約1カ月半ぶりに復帰を果たしたイスコ。迎えた今節、敵地でのジローナ戦に先発出場した“マヒア”が躍動する。38分の股抜きとダブルタッチを駆使して、相手選手3人を翻弄したドリブルは白眉のプレーだった。悪天候にも関わらず、その二つ名のとおり、ピッチ上に魔法をかけたイスコは同試合のMVPに選出。が、チームは後半アディショナルタイムに決勝点を許し、2−3で敗北を喫している。


 試合後、「まぁ気分は、久しぶりに良いね。残りのシーズンでチームを助け、目標を達成できるように尽力する」と自身のパフォーマンスについては好感を口にしたイスコだが、同試合については「とても残念。チームは素晴らしい試合をしたと思うし、良い働きぶりだった。難しい試合になることは分かっていたけど、チャンスはあったはずだ」と落胆。続けて「(36分の)先制点を喫したところは、彼らのこの試合最初のチャンスから不運によってもたらされたもの。チームは悪い状況に陥っている。できるだけ早く流れを断ち切らないといけない」と語った。


 この敗戦で、リーグ戦4連敗となったベティス。それでも、やり続けることを強調した同選手は「今日は、少なくとも負けに値する内容ではなかったと思う。彼らにチャンスを多くは作らせなかったけど、それでも僕たちに大きなダメージを与えてきた」としつつ、「あとは戦い続けるしかない。まだ試合はたくさん残っているし、自信を持って前に進まないとね」と明かしている。


 欧州大会出場圏内の6位レアル・ソシエダとの勝ち点差が『7』と徐々に開きつつあるベティスの次戦は、12日の第31節セルタ戦となる。



【魔法】相手選手3人を翻弄するイスコ