かつてリヴァプールなどで活躍した元ノルウェー代表DFヨン・アルネ・リーセ氏が、来シーズン以降の古巣クラブに危機感を示した。10日、イギリスメディア『TEAMTAK』が『ボイル・スポーツ』での同氏のコメントを引用して伝えている。


 今年1月にクラブを率いるユルゲン・クロップ監督が2023−2024シーズンをもって退任することを発表したリヴァプール。2015年10月の就任以降、クラブに数々のタイトルをもたらしてきた指揮官との別れが迫るなか、注目が集まる後任候補には現在スポルティングを率いるルベン・アモリム監督などの名前が挙がっている。


 そんななか、リーセ氏は「クロップが去れば、ファギーの例のように衰退する危険性は常にある。それは常に危険なことだ」とコメント。長期政権を築いて合計38個のタイトルをもたらしたアレックス・ファーガソン氏が退任して以降、不安定な戦いを続けるマンチェスター・ユナイテッドを例に挙げながら、クロップ監督が去った後のリヴァプールが低迷する可能性を危惧した。


 また、「監督が去ったら、選手は全員残るのか?誰が入ってくるのか?」とクロップ監督の退任に伴い、大規模な選手の入れ替わりが行われる可能性を示唆。「そのつながりを持つことは選手にとって大きな意味を持つ」と述べながらプレーヤーと密接な関係を構築する同監督のスタイルについて触れ、「彼が去った後も彼らは残るだろうか」と深い関係ゆえの懸念点を指摘し、「新しい監督が就任したときも彼らは同じ信念を持つだろうか。必ずしも新監督が原因とは限らない」と主張している。


 さらに、「もし選手たちが以前と同じような感情を抱いていないのであれば、だからこそ次の監督はクラブにとって大きな転機なんだ」と説明。続けて、「つまり、誰が就任するかだけでなく、誰が残留するかということだ」と自身が重要視するポイントを挙げつつ、「クロップが去った今、誰が代理人に退団したいと伝えるだろうね」と同監督とともにクラブを去る選手が現れると予想した。