プレミアリーグ第36節が4日に行われ、アーセナルとボーンマスが対戦した。


 ここまでのリーグ戦で25勝5分5敗を記録し、勝ち点「80」の首位に立つアーセナル。今シーズンのプレミアリーグは“三つ巴”の優勝争いが展開されており、2位のマンチェスター・シティは1試合未消化ながらアーセナルと1ポイント差となっている。そんななか、本拠地『エミレーツ・スタジアム』で迎え撃つのは10位のボーンマス。白星獲得が求められる一戦に、日本代表DF冨安健洋は左サイドバックとして先発した。


 試合は、立ち上がりからホームのアーセナルが何度もボーンマスを脅かす。18分にはアーセナルが自陣から細かくパスを繋いで敵陣に前進。右サイドのライン際でボールを受けたブカヨ・サカが、内側のスペースを駆け上がってきたウィリアン・サリバにパスを送ると、ボックス内での華麗なターンでマーカーのタイミングを外し、左足でグランダーのシュートを放つ。しかし、ボーンマスのGKマーク・トラヴァースに防がれ、大きなチャンスを逃してしまった。


 以降もボーンマスを押し込み続けるアーセナルは、41分にマルティン・ウーデゴールのスルーパスに抜け出したカイ・ハフェルツが、相手DFからペナルティエリア内で倒されPKを獲得。キッカーを務めたサカが確実に決め切り、アーセナルが先制に成功した。


 前半だけで16本ものシュートを放ったアーセナルは、後半も序盤から勢いを強めてボーンマスを攻め続ける。なかなか2点目を奪えないアーセナルだったが、70分にバイタルエリアでボールを引き出したウーデゴールが縦パスを供給。相手に当たったボールがボックス手前のデクラン・ライスに渡ると、後ろ向きの状態でヒールからレアンドロ・トロサールへの横パスを選択する。そのままダイレクトで狙ったシュートはゴールに吸い込まれ、アーセナルが貴重な追加点を獲得した。


 73分にはボーンマスがネットを揺らしたものの、VARの介入によって直前のファールが認められたためノーゴールに。一方のアーセナルも、途中投入のガブリエウ・ジェズスが豪快な一撃でネットを揺らすが、こちらも直前でのファールが認められたことによって取り消しとなる。


 それでも、後半アディショナルタイムにボックス右角でドリブルを仕掛けたジェズスが、ペナルティエリア内に走り込んできたライスにパスを送り、角度の小さいエリアからシュートを突き刺して勝負あり。アーセナルがボーンマスを3−0で下してリーグ戦4連勝を飾った。次節、アーセナルは12日にアウェイでマンチェスター・ユナイテッドと対戦。ボーンマスは11日にホームでブレントフォードと対戦する。


【スコア】


アーセナル 3−0 ボーンマス


【得点者】


1−0 45分 ブカヨ・サカ(PK/アーセナル)

2−0 70分 レアンドロ・トロサール(アーセナル)

3−0 90+7分 デクラン・ライス(アーセナル)