首位DeNAは牧秀悟がチームトップ

プロ野球のセ・リーグは首位DeNAが一歩抜け出した。先週は6戦6勝で4月23日から7連勝。貯金を9に増やした。2位・阪神が3差で追いかけ、3位・広島が12勝12敗の勝率5割。昨季の覇者ヤクルトは7連敗でようやくストップしたものの借金2で4位となっている。

SPAIAでは4月25日から30日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


首位のDeNAは牧秀悟がwRAA2.0でチームトップだった。先週は20打数6安打の打率3割、1本塁打、8打点。4月25日のヤクルト戦では2安打1打点、27日のヤクルト戦では3号3ランを放つなど4番の重責を果たしている。

3番・宮﨑敏郎もリーグトップの打率.444と好調をキープ。リーグトップのチーム打率.250を誇るDeNA打線の中軸として、2人で牽引している。

広島は秋山翔吾、ヤクルトは濱田太貴が好調

阪神は不振の続いていた佐藤輝明が復活の狼煙を上げた。4月26日の巨人戦で戸郷翔征から1号ソロを放つと、29日のヤクルト戦では2号ソロ、3号2ランを放つなど計4打点。先週は16打数6安打の打率.375、3本塁打、6打点、5四球をマークし、wRAAはリーグトップの6.1だった。

広島は秋山翔吾が好調だ。先週は24打数10安打の打率.417、1本塁打、4打点。wRAA2.6でチームトップだった。4月30日の巨人戦では2号ソロを含む2安打3打点で勝利に貢献。希代のヒットメーカーが広島移籍2年目で本領を発揮してきた。

ヤクルトは濱田太貴がwRAA4.1でチームトップ。4月26日のDeNA戦で3安打猛打賞、27日のDeNA戦、30日の阪神戦でも2安打を放つなど17打数8安打の打率.471、1本塁打、4打点をマークした。主砲・村上宗隆の調子が上がらない中、明豊高から入団5年目の22歳が気を吐いている。

中日・岡林勇希も上昇

巨人は松井秀喜氏の背番号55を受け継いだ秋広優人が待望のプロ初本塁打を放った。4月29日の広島戦、松本竜也から右中間に豪快な一発。先週は13打数5安打の打率.385、四球も4つ選んだ。wRAAはチームトップの3.0。期待のスラッガーがいよいよ覚醒するか。

最下位の中日は昨季、最多安打に輝いた岡林勇希がwRAA4.5でチームトップだった。先週は21打数11安打の打率.524。4月26日の広島戦と29日のDeNA戦で2度の猛打賞を記録するなど調子は上向きだ。

4月が終わり、これから暑さも厳しくなる。5月30日から交流戦も始まるだけに、これから1カ月の戦い方は後々に響きそうだ。

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