落語家の月亭方正(56)が10日、大阪・なんばグランド花月で噺家生活15周年を記念した独演会を開いた。

 古典の名作「井戸の茶碗」「妾馬」の大ネタを2本披露した方正。「実は明日で17年目に入るんです。でも、吉本と話して、まぁキリもいいし、ええやろということで15周年記念になりました」と話し、客席の笑いを誘った。ネタでも変幻自在の話芸で満員の客席の爆笑をとり、人情話の「妾馬」では涙も誘った。

 ネタの前の枕では最近、師匠の月亭八方に「おまえ、月亭可朝の名を継げへんか?」と打診されたことも明かした。可朝は八方の師匠の名前で、師匠にとっても思い入れのある名前。方正はありがたく感じながらも「いやです」と断ったという。「本当は八方の名を継ぎたいんです。でも、やっぱり八光が継ぐのかなあ。空くのは八光かー。断ろ」と話し、客席の爆笑をとっていた。

 また、レギュラー出演している日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」のメンバーの顔で、AIに年齢と性別を当てさせるゲームをしたことを披露。「浜田さんは54歳男でした。パーツがキュッと中心に寄っているので、若く見えるみたいです。松本さんは61歳男、そのままでした。まぁお待ちしております」と復帰を心待ちにしていた。