◇高校野球春季和歌山大会準々決勝 智弁和歌山10―0粉河(2024年4月27日 紀三井寺)

 智弁和歌山が粉河を10―0の6回コールド勝ちで制し、4強に進んだ。

 「4番・三塁」で先発した花田悠月(3年)が木製バットで2安打1打点と存在感を示した。

 「チームが勝つことが一番大事。自分の結果よりも勝利に貢献できたことがよかったです」

 3回無死一塁で中前打、6回2死二塁では左前適時打といずれもライナー性で運んだ。

 高校通算12本塁打を誇る右打ち三塁手。昨秋県大会後から木製バットを使用しており、対外試合が解禁された3月から木製バットのみで8本塁打を放つなど量産態勢に入った。

 「身体が出来上がってきたことで、自分自身もパワーがついてきたことを実感しています。ライナー性の打球を意識しながら、その延長線上に(本塁打が)あるイメージです」と飛距離アップの要因を明かした。

 ◇花田 悠月(はなだ・ゆづき)2006年(平18)4月15日生まれ、和歌山県有田郡出身の18歳。小2に田殿少年野球クラブで野球を始めて投手と一塁手を務める。中学では紀州由良シニアに所属。智弁和歌山では1年秋から背番号14でベンチ入りし、2年春に甲子園初出場。50メートル走6秒8、遠投95メートル。1メートル78、83。右投げ右打ち。