空き店舗が増える市場を活性化しようと高校生が立ち上がりました。起爆剤として売り込んだのは、山の厄介者を使った新商品。これが大人気となりました。

11日午前7時半高知市中央卸売市場です。

高知沖で獲れたマグロ
市場関係者:
Q脂ののりは?
「上等 見てください」

新鮮な刺身をその場で食べてもらおうとイートインコーナーがこの日の朝限定で設置されました。

お客さん:
Q市場でとる朝食は
「最高」
「市場で食べることはあまりないので」

この取り組みの背景には市場が直面するある問題がありました。

高知市・市場課 竹内剛課長補佐:
「シャッターの店舗が増えているのでなんとかシャッター街を減らしたい」

高知市中央卸売市場では人口減少や高齢化、後継者不足によりこの6年間で18業者が撤退し空き店舗が目立つようにー。このピンチを知り立ち上がったのが、高知商業高校ジビエ部の生徒たちです。

高知市役所にあるレストラン「せんだんの木」と共同開発した新商品を引っさげ、特別に出店しました。それがこちら!ふわふわのだし巻き卵とシカ肉のハンバーグが入ったその名も「ジビエ☆まん」です。

玉井新平アナウンサー:
「ジビエ自体が臭みがなくて、それでもちょっとした野性味のある味があって、すごく僕は好き、卵との相性がいい」

高知商業ジビエ部3年 前田和珠 運営部長:
「自分も好きな商品」

さらに、土佐あかうしや四万十ポークなども使っ3年前に開発した「土佐オールスター☆バーガー」も準備。午前8時に販売を始めるとすぐに長い行列がー。これには市場の従業員もびっくりです。

市場で働く人:
「市場でこんなに並ぶのは見たことない。なかなか並ばない」
「他のところでもついでに買ってもらえればにぎわっていい」

従業員も仕事の合間に「ジビエ☆まん」を買ってぱくり。
市場で働く人:
「全然くせがなくて食べやすい」
Q仕事中に食べてもOK?
「全然OKみたい…」

準備した「ジビエ☆まん」120個と「土佐オールスター☆バーガー」50個はおよそ1時間で完売しました。

高知商業ジビエ部3年 前田和珠 運営部長:
「もう売り切れた」
「びっくりしている」
「新たな地域資源として新たな価値を見出していくことができる可能性は販売していて(あると)思う」

高知市 市場課 竹内剛課長補佐:
「来月(6月)以降も定期的に行っていきたい。これを契機に市場全体の活性化につなげたい」

次回は6月1日に開かれ、高知商業高校は新商品のシカ肉ホットドッグを販売する予定です。山の厄介者を山の幸に変える若き力が、海の台所を盛り上げます。

「ありがとうございました。いらっしゃいませー」

※高知商業ジビエ部が商品を販売する日程や場所はインスタグラムで確認できます。
電話での注文も受け付けています。詳しくは高知商業の代表番号088ー844ー0267に問い合わせてください。