3月の東北地方の景気について、日本銀行仙台支店は、暖冬の影響で消費が低迷したことなどから「緩やかに持ち直している」と小幅に下方修正しました。景気判断引き下げは1年1か月ぶりです。

日銀仙台支店 岡山和裕支店長:
「これまで『持ち直している』との判断を6か月連続で継続していたが、今回『緩やかに持ち直している』に下方修正した」

日銀仙台支店の岡山和裕支店長は25日の会見でこのように述べ、東北地方の景気判断について小幅に下方修正しました。東北地方の景気判断引き下げは1年1か月ぶりです。暖冬の影響で冬物衣料や家電などの販売が低迷しているほか、自動車メーカーの出荷停止や能登半島地震による部品の調達難により新車登録台数も弱い動きになっているとしています。

TBC

一方、日本銀行が先週マイナス金利を解除し17年ぶりに利上げしたことについては「ただちに景気に影響を与えることはない」としたうえで、「個人や家計の所得から支出の前向きな循環は継続している」と話しています。