仙台高裁の岡口基一判事(58)は、東京・江戸川区で高校生の岩瀬加奈さん(当時17)が殺害された事件について、2017年に自身のツイッターに事件の判決文を閲覧できるURLとともに「無惨にも殺されてしまった17歳の女性」などと投稿しました。

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さらに遺族が投稿について抗議した後、2019年の岩瀬さんの命日に「遺族の方々は俺を非難するようにと東京高裁に洗脳された」などとフェイスブックに投稿しました。こうした行為が「裁判官としての威信を著しく失う非行」にあたるとして訴追されて、裁判官を辞めさせるかどうか弾劾裁判所で審理が行われていました。

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3日の判決で裁判官弾劾裁判所は、岡口判事の行為について、「執ようかつ反復して遺族の感情を傷つけた」と指摘。そのうえで、「表現の自由として許容される範囲を逸脱した」などとして、裁判官を辞めさせる判決を言い渡しました。判決後、取材に応じた岩瀬さんの遺族は次のように述べました。

岩瀬さんの遺族

岩瀬さんの遺族:
「『罷免』と裁判長がおっしゃった時は本当に長かったけど、頑張って良かったなと思いました」

一方、岡口判事の弁護側は「極めて乱暴で論理のない、判決だ」と批判しています。