宮城県加美町で進められている風力発電事業を巡り、町と企業が結んだ町有地の貸し付け契約が「地方自治法違反にあたる」として地元住民が契約の削除などを求めた住民監査請求について、町の監査委員はこの請求を却下しました。

加美町の住民らは今年3月、町内の漆沢ダム周辺で風力発電施設の建設を進める「JRE宮城加美」と町が2020年3月に結んだ町有地の貸し付けに関する契約は議会の議決を経ておらず、町長権限で違法に締結されたとして、契約の一部削除や変更を求め住民監査請求をしていました。

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これについて、町の監査委員は「これまで町と企業との契約における金銭的なやりとりがなく町に財産の不利益が発生していないため請求要件は満たされない」として5月9日付けで住民監査請求を却下しました。

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これに対し住民らは「監査委員からの報告は受けたが不満足な部分がある」とコメントしています。