冬の雪国に観光や仕事、受験で訪れる際には、注意する必要があります。歩き方・防寒はもちろんですが、この動画では、あまり教えてくれない、真冬の北海道で気をつけること3選をご紹介します。

北海道の雪に傘は不要?

北海道の雪は傘をさす必要がほとんどありません。理由は大きく二つあります。

一つ目は「転んだとき危ない」。ご存じの通り、冬の北海道は歩きづらい道が多く存在します。慣れていない人が歩くと、まず転びます。傘をさしたまま転ぶと自分がケガをしやすくなるだけではありません。雪の降った道は狭いことが多く、周りの歩行者にケガをさせてしまうこともあります。

二つ目は「北海道の雪はサラサラの粉雪であることが多い」。東京など内地で降るベタ雪と異なり、粉雪なので身体についても振り払いやすく、わざわざ傘をさす必要がありません。長時間歩くときに髪を守りたい方は、フードや帽子をかぶると良いでしょう。


無理な近道は禁物!?

冬の雪国を歩いていると、除雪された道を通ると遠回り、除雪されていない道を通ると近道、なんて場面に遭遇することがあります。除雪されていない道なんて歩かないよと思う方が多いかもしれませんが、意外にも歩きたくなることは結構あります。

除雪されていない道を歩くと、思ったより深く、膝まで埋まってしまうことがあります。こうなってしまうと、足など全て濡れてしまいます。子どもの頃はよく近道して足がよく埋まっていました。欲張りをせず、時間に余裕をもって、除雪した道を歩くと良いでしょう。

雪は意外に汚い!もちろん食べてはいけない!

白い粉雪はとても美味しそうに見えますが、食べてはいけません。画像は、札幌の綺麗な水道水(左)、拾ってきた雪を溶かしたもの(中、右)です。雪を溶かすと、溶かす前の綺麗な雪からは想像できない不純物が浮いており、とても食べようとは思えません。

たとえ不純物が見えなくとも、あまり綺麗とは言えなさそうです。雨粒や雪ができるとき、大気中に浮かぶ微粒子、エアロゾル(凝結核)が含まれます。このエアロゾルによって、雨や雪ができやすくなっています。見た目は綺麗でも、これらを口に含むのは、ちょっと勇気がいりますね。

雪に慣れていない方が冬の雪国を訪れる際には、このように気をつけることがあります。
是非参考にしてみてください。

動画解説:植田純生、工藤佳奈子