初戦突破を果たしたティーム
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのミレニアム・エストリル・オープン(ポルトガル/エストリル、クレー、ATP250)は1日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク91位のD・ティーム(オーストリア)が同97位のM・マーテラー(ドイツ)を6-1,6-7 (3-7),6-4のフルセットで破り、今シーズンのATPツアー初勝利をあげ初戦突破を決めた。

30歳のティームは2020年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)王者で、自己最高3位をマーク。しかし、2021年6月のマヨルカ・チャンピオンシップス(スペイン/マヨルカ、芝、ATP250)で右手首を負傷すると、翌年の復帰以降は思うような勝利をあげることができておらず、今季のツアー公式戦での勝利は1月の国別対抗戦デビスカップで当時世界ランク935位のM・アグウィ(アイルランド)を下したのみとなっていた。

また、3月27日には2021年に負傷した右手首に同様の痛みがよみがえってきたと公表。トレーニングの頻度を減らす必要があると明かしていたなかでの今大会への出場だった。

この試合、ティームは83度のブレークを奪うなど圧倒し第1セットを先取するも、第2セットはタイブレークで4度のミニブレークを許しセットカウント1−1に追いつかれる。ファイナルセットは序盤からブレークの奪い合いとなるが、第5ゲームでラブゲームでブレークに成功すると、その後はキープ。第10ゲームで訪れた通算3度目のマッチポイントを決め切り2時間14分で勝利した。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはティームのコメントが掲載されている。

「良かったよ。この大会の準備のために、早めにここに来たんだ。第1セットは素晴らしい試合だった。第2セットは、マックス(マーテラー)のプレーが良くなって、とてもオープンな試合になったね。でも、最終的に僕の思い通りになって本当にうれしい」

「自分の体の声に少し耳を傾けてみようと思う。手首に何も問題がないように気をつけるよ。練習の強度を少し下げたけど、これまでの人生で十分な練習をこなしてきたから大丈夫なはずだ」

今季のATPツアー初勝利をあげたティームは2回戦で世界ランク122位のR・ガスケ(フランス)と対戦する。


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