死闘制し8強入りしたルーネ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は11日、シングルス3回戦が行われ、第7シードのH・ルーネ(デンマーク)が第9シードのG・ディミトロフ(ブルガリア)との3時間30分に及ぶ死闘を7-6 (11-9), 3-6, 7-6 (7-2)のフルセットで制し、2年連続2度目のベスト8進出を果たした。

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世界ランク7位で20歳のルーネは今季開幕戦となった1月のブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)で準優勝。先月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)では大会初の8強入りを決めたものの翌週のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)では初戦で敗れた。

ロレックス・モンテカルロ・マスターズに出場するのは4年連続4度目であり最高成績は昨年の準優勝。今大会では初戦となる2回戦で予選を勝ち上がった世界ランク93位のS・ナガル(インド)を6-3, 3-6, 6-2のフルセットで下し初戦突破を決めた。

雨天の影響もあり中断された2回戦を同日に消化したルーネはこの日、ダブルヘッダーに。そして3回戦ではマイアミ・オープンで準優勝するなど好調を維持する世界ランク9位のディミトロフと激突した。

第1セット、ルーネは第7ゲームでブレークに成功し第10ゲームでサービング・フォー・ザ・セットを迎える。しかしここでブレークを許しタイブレークに突入。接戦となるも5度目のセットポイントをものにしたルーネが先行する。

しかし、続く第2セット、第1ゲームでブレークを許すと安定したサービスゲームを展開するディミトロフを崩せず。終盤となる第9ゲームで2度目のブレークを奪われ、1セットオールに追いつかれる。

迎えたファイナルセット、互いにブレークポイントを掴むも活かすことができず第1セットに続きタイブレークにもつれ込む。ルーネは開始から4ポイントを連取するとディミトロフにミニブレークを許さず。自身は3度のミニブレークを奪い2本目のマッチポイントをものにし3時間30分に及ぶ死闘を制した。

なお、大会側が試合時間の記録を開始した1991年以降では今回の試合が歴代最長となった。さらに「ATPマスターズ1000」全大会でも歴代3番目に長い試合となった。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにルーネのコメントを掲載し「素晴らしい試合だった。第1セットはとてもいいプレーができたと思うけど1時間半と非常に長かった。だから体力的にはきつかった。今日は2セットの試合があったので、実際には1日で5セットプレーした。それはかなり残酷だと思う」と語った。

「昨シーズンも、そして今シーズンもいいプレーをしてきたグリゴール(ディミトロフ)に勝てたことは最高の気分。とてもいいプレーができたし、彼に勝ててうれしいよ」

勝利したルーネは準々決勝で第2シードのJ・シナー(イタリア)と対戦する。シナーは3回戦で世界ランク25位のJ・シュトルフ(ドイツ)を6-4, 6-2のストレートで下しての勝ち上がり。

シナー戦に向けてルーネは「素晴らしいものになるだろう。今のところ、彼が優勝候補であることは間違いない。過去の戦績は2勝1敗だけど、どうなるだろう。彼は今、ほとんどの選手に負けないね。今年、彼に勝てたのは今のところC・アルカラス(スペイン)だけ。今日は特に長い1日だったから、明日は大きなチャレンジになると思う」と言及した。

同日には第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)、第8シードのC・ルード(ノルウェー)、第11シードのA・デ ミノー(オーストラリア)、第12シードのS・チチパス(ギリシャ)、第14シードのU・アンベール(フランス)、第15シードのK・ハチャノフが8強に駒を進めた。

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