MLBは開幕して1か月が経過した。ロサンゼルス・エンジェルスは4月を15勝14敗の貯金「1」で勝ち越している。

 チームの顔とも言える大谷翔平は、今シーズンも”唯一無二”の二刀流として躍動している。投手としては2年連続開幕投手を務め、6試合で4勝0敗、34イニングを投げ防御率1.85、失点7、奪三振46、WHIP0.82。打者でも28試合に出場し打率.294、7本塁打、18打点、5盗塁、OPS.896で、昨季の成績を上回るペースで4月を終えた。

 シーズン162試合に換算すれば、このままのペースでいくと投手として22勝。打者では39本塁打、100打点になる。今季も米球界を沸かす異才の好調さに、地元メディアは喝采を送っている。エンジェルスのあらゆる情報を発信する専門サイト『Halos Today』は現地5月1日、大谷のトピック記事を配信した。

 記事を見てみると、4月30日に敵地のミルウォーキー・ブルワーズ戦で放った第7号ホームランについて「オオタニの歴史に、また一つ新たな記録が刻まれた」と伝え、大谷の偉業を称えている。
  同記事はエンジェルスの地元紙『Orange County Register』のジェフ・フレッチャー記者の発言を一部引用しながら、「ショウヘイ・オオタニのホームランはフィールド上162フィートの高さでピークを迎え、今シーズン彼が打ったボールの中で最も高く、滞空時間も6.98秒と、2015年以降の球団記録では最長となるホームランだった」と伝え、エンジェルスの歴史にまたしても左のスラッガーが名を刻んだと称えた。

 同メディアは「4月のオオタニはフィールドに足を踏み入れるたびに、ほぼ毎回記録を更新しているようで、エンジェルスの指揮官であるフィル・ネビン監督も我々と同じように驚いている」と指摘。「この男は正気ではないし、ある意味では研究所で作られた”モンスター”だと確信している」と異彩を放つ二刀流スターを”モンスター”だと例えた。

 最後に「オオタニが記録に名を刻むのはこれが初めてではないし、これが最後でもないだろう」と綴り、今後も予想できないような記録を叩き出すのではないかと予想している。

 エンジェルスは現地5月2日から 敵地でセントルイス・カーディナルスと3連戦を戦う。大谷は2戦目の3日(日本時間4日)に登板予定で、侍ジャパンとして参加したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に貢献したラーズ・ヌートバーと直接対決する可能性がある。5月も二刀流スターの一挙手一投足から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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