険しい表情で真っ直ぐ前を向き、苦しい胸中を語った。

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が現地3月25日(日本時間26日の午前6時45分頃)に、水原一平通訳が違法賭博問題で球団から電撃解雇された件について、声明を発表した。

 大谷は21日のMLB開幕2戦目のサンディエゴ・パドレス戦(韓国・ソウル)で試合中の通訳を担ったウィル・アイアトン氏を伴って登場。冒頭は「僕も話しかったので嬉しく思っている。関係者の皆さんもファンの皆さんも厳しい一週間だったと思うが、皆さんも含めて我慢して頂いてありがたいと思っている」と周囲に謝辞した。

 続けて「僕自身も信頼していた方の過ちというのを、悲しくショックです」と語り、正直な本音を吐露。公私ともに良きパートナーだった水原氏の裏切りの衝撃の大きさを窺わせた。

 大谷自身はギャンブルに賭けたりしたことはなく、「(違法ブックメーカーに)送金を依頼したこともありません」と話し、これを真っ向から否定。「数日前まで、彼がそうしていたことも知りませんでした。結論から言うと、彼が口座からお金を盗んで僕の周り、みんなに嘘をついていた」と舞台裏の一部始終を語った。

 メモを参照しながらも約11分間に渡り、自らの言葉で真実を伝えた大谷。会見場の周辺には日米メディアが大勢殺到したが、テレビカメラやスチールの撮影は制限され、球団から質疑応答なし、MLB専門局『MLB Network』が生中継するという異例の対応だった。
  稀代の”大谷マニア”として周知されている米放送局『Fox Sports』のベン・バーランダー氏は、自身のX(旧ツイッター)に大谷の声明を逐一投稿。スーパースターが発した「正直ショック」という言葉が同氏にも響いたようで、「自分がどのように感じているかを言葉で表現するのは、本当に難しいです」というシーンを英語の字幕付きで伝えていた。

 毅然とした態度で思いの丈を述べた大谷は、このあと日本時間10時10分に古巣ロサンゼルス・エンゼルスとのオープン戦に「2番・指名打者」で先発出場する。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】「悲しくショック」大谷翔平が真っ直ぐ前を向き激白した”11分間”のノーカット版
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