球界を牽引するスーパースターの伝説第2章が幕を開けた。

 現地3月28日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)が本拠地ドジャー・スタジアムでの開幕戦となるセントルイス・カーディナルス戦に「2番・指名打者」でスタメン出場し、3打数2安打のマルチヒットをマーク。チームも2本のホームランが飛び出すなど、10安打7得点の完勝で白星スタートを切った。

 ドジャーブルーに身を包んだ背番号17の登場に、地元のファンは大いに盛り上がった。ドジャース専門メディア『Dodgersnation』のノア・カムラス記者は本拠地開幕戦の1日を熱くレポートしている。

 同氏はまず、「アメリカに戻った彼らは、セントルイス・カーディナルスに7対1で圧倒的な勝利を収め、2024年シーズンを順調にスタートさせた」と幸先の良いスタートだと強調。「先発のタイラー・グラスノーはホームデビュー戦で輝きを放ち、6イニングを投げ、2安打5奪三振で自責点はわずか1点のみに抑えた。攻撃陣に関しては、相手先発のマイルズ・マイコラスを攻略するのに時間はかからなかった」と投打ともにガッチリ嚙み合ったと記した。

 長年ドジャースを追いかけ続けている同氏が興奮するのも無理はない。昨年、2度目の満票MVPを受賞した大谷を10年総額7億ドル(約1015億円)の超大型契約で獲得し、1番に座る18年ア・リーグMVPのムーキー・ベッツ、3番には20年のナ・リーグMVPのフレディ・フリーマンが並ぶ恐怖の「MVPトリオ」を完成したドジャース打線が、元巨人の右腕にいきなり襲いかかった。

 初回に切り込み隊長のベッツが四球で出塁すると、2番の大谷はアウトコースに甘く入ったチェンジアップを右翼線に運ぶ二塁打。1点は確実と思いきやベッツが三塁で止まってしまい、大谷は二塁を大きく蹴ったところで慌てて戻ろうとしたが、三遊間ではさまれタッチアウト。だが、次打者フリーマンがきっちり右安打でランナーを返し、あっという間に先制。エグい破壊力を見せつけた。

 なおもMVPトリオの勢いは止まらない。3回裏にはベッツが左中間へ2号ソロ。続く大谷は四球を選ぶと、フリーマンが初球のカーブを叩きバックスクリーンに豪快に突き刺す2ランホームラン。一気に畳みかける攻撃に球場は拍手喝采で盛り上がった。

 そして5回裏には、大谷が鋭い打球スピードで右安打で3打席連続の出塁。マイコラスをマウンドから引きずり下ろし、試合の大勢はほぼ決まった。
  米国に戻ってきてからの大谷は、古巣ロサンゼルス・エンジェルスと対戦したオープン戦から3試合ノーヒットと元気がなかったが、いざ本番ではきっちりと仕事をしてみせた。偉才は試合後に自身の公式インスタグラムのストーリーズを更新し、愛犬デコピンが球場で観戦する姿、ホームランを放ったベッツ、フリーマンら同僚とハイタッチして喜ぶ姿やドジャー・スタジアムでのオープニングイベントを振り返ったリール動画を投稿。新天地でのメジャー7年目に確かな手応えを掴んだようだ。

『Dodgersnation』は本拠地での開幕戦セレモニーを振り返る場面で、「ナンバー17! ショウヘイ・オオタニ!」とコールされ、例年にない注目度となっている今季のドジャースに大きな期待を寄せている。

「(スタジアムDJの)ブライアン・クランストンによってドジャー・スタジアムで紹介されたショウヘイ・オオタニは、世代を超えて語り継がれるだろう。まさに伝説の幕開けだ」​​​​

構成●THE DIGEST編集部

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