ジャ・モラントを筆頭に故障者が続出し、ウエスタン・カンファレンス13位に低迷してしまったメンフィス・グリズリーズ。そんな彼らの今季の数少ない光明のひとつが、ルーキーのGG・ジャクソンが素晴らしいプレーを見せていることだ。

 2023年のドラフト2巡目45位でグリズリーズから指名を受け、2WAY契約を結んだジャクソン。今季序盤戦は主に下部組織のメンフィス・ハッスルでプレーしていたが、ケガ人が多発した2月にコールアップされると、8日のシカゴ・ブルズ戦での27得点、9リバウンドとインパクトのあるパフォーマンスを披露し、翌9日に本契約へのコンバートと4年契約をゲットした。

 現地時間3月20日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦では7本の3ポイントを含むキャリアハイの35得点をマークするなど、その後も安定して2桁得点を叩き出し、3月中旬からはスターターにも定着。来季に向けた重要な戦力となるべく、めきめきと成長を続けている。
  彼が“憧れの存在”と公言しているレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)からも「彼はプレーするごとにどんどん上手くなっている」と賛辞を送られた。

 実際にレブロンは、数年前にピーチジャムでジャクソンのプレーを見た時から「この大会で一番上手い選手」と注目していたらしく、その後に甥っ子のミーチー・ジョンソンとジャクソンがサウスカロライナ大でチームメイトになったことから、試合でプレーする姿もたびたび生観戦していたという。

 レブロンからのそんな激励は、まだ19歳の今季最年少プレーヤーにとってなによりの金言だろう。現地時間4月12日(日本時間13日)のロサンゼルス・レイカーズ戦では、その“キング”の御前で31得点と躍動したジャクソンは、ここから飛躍的に成長しそうなポテンシャルを秘めた注目のルーキーだ。

構成●ダンクシュート編集部

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