現地時間4月27日(日本時間28日、日付は以下同)、敵地カセヤ・センターへ乗り込んだボストン・セルティックスは、マイアミ・ヒートとのプレーオフ・ファーストラウンド第3戦で一度もリードを許さず、最大29点差をつけて104−84で完勝した。

「我々はさほど多くのアジャストメントはしなかった。これまでよりも少しハードにプレーしたんだ。ハードに、かつフィジカルに戦うことを要求し、試合のテンポを上げた。こういったハイレベルな状況、逆境ではシンプルなことをこなさなければならない。今夜、ウチの選手たちは見事な仕事をしてくれたと思う」

 セルティックスのジョー・マズーラHC(ヘッドコーチ)は試合後にそう語り、選手たちを称えた。

 この日はジェイソン・テイタムが22得点、11リバウンド、6アシストをマーク。さらにジェイレン・ブラウンが22得点、8リバウンド、2スティール、クリスタプス・ポルジンギスが18得点、2ブロック、デリック・ホワイトが16得点、5リバウンドを記録し勝利に貢献した。
  このシリーズ初戦、セルティックスは114−94で快勝するも、続く第2戦でヒートにプレーオフ球団新記録の23本もの長距離砲を浴びて101−111で敗北。だが敵地で行なわれた第3戦に圧勝したことで2勝1敗とし、再びシリーズを優位に持ち込むことに成功した。

「マインドセットの問題なんだ。俺たちはディフェンスで自分たちを強調し、少し相手のプレーを心地よくさせないようにしたんだ。試合でリードが広がった要因はそこだと思う」

 ブラウンの言葉どおり、セルティックスはこの試合でヒートのフィールドゴール成功率を41.6%(32/77)、3ポイント成功率を32.1%(9/28)に封じ込め、わずか84得点に抑え込んでみせた。

 第4戦は29日、同じくヒートの本拠地で行なわれる。はたしてセルティックスは敵地で連勝を飾り、一気に王手をかけることができるのだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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