トップシードのシナーが臀部の故障でマドリード大会を棄権!「これ以上悪化させないことが最善」と判断<SMASH>
今回のマドリードには、四大大会に次ぐマスターズ1000シリーズで自身初となるトップシードでの出場を果たしていた22歳のシナー。初戦(2回戦)で同郷のロレンツォ・ソネゴ(52位)、3回戦でパベル・コトフ(ロシア/72位)をいずれもストレートで下すと、4回戦では第16シードのカレン・ハチャノフ(ロシア/17位)に5-7、6-3、6-3の逆転で勝利。好調な今季を象徴するハイレベルなパフォーマンスで大会初の8強へ進出していた。
ところが4回戦後の記者会見では「臀部の違和感に悩まされている」と発言。「準々決勝でプレーできるかどうかは明日になってから決める。まだどうなるかはわからない」とも話していたため、状態が不安視されていた。マドリード初優勝も見えてきていた中での苦渋の決断となってしまったが、今回は無理をしないことにしたようだ。
シナーは1日に更新した自身のSNSで故障棄権の旨を報告。「ここマドリードで次の試合を取りやめなければならないのは非常に悲しいです」と無念の思いを綴りつつ、次のように詳細を説明した。
「今週は臀部に痛みがあり、徐々に痛みが増していきました。医師のアドバイスを受けて、これ以上悪化させないようにするのが最善だと判断しました。今後数日以内にさらなる検査を行ない、回復については専門家のアドバイスに従うつもりです。皆さんのサポートに感謝しています」
これにより準々決勝でシナーと対戦するはずだったオジェ-アリアシムのベスト4進出が決定。準決勝では、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/4位)と第30シードのイリ・レヘチュカ(チェコ/31位)のどちらかと対戦する。
文●中村光佑
【画像】マドリードOPの棄権を表明したシナーのX画面
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