大谷翔平の元通訳、水原一平容疑者による一連の“賭博スキャンダル”が、米カジノ業界を揺るがしているようだ。業界専門メディア『Casino』は5月12日、「リゾート・ワールド・ニューヨーク・シティのカジノ認可が、オオタニの元通訳のスキャンダルでとん挫する可能性がある」と伝えた。
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 JFK国際空港に近いニューヨークのクイーンズ区にある複合レジャー施設「リゾート・ワールド・ニューヨーク・シティ(RWNYC)」を所有するのは、マレーシアのレクリエーション施設運営会社『Genting』。同社は、カジノやホテル、レストランなどを備えるRWNYCのギャンブル部門を拡張するために、ニューヨーク市にライセンスの認可申請を行なっている。

 ライセンスの可否は、“評判”が最も重要な項目なのだという。RWNYCは2011年のオープン以来、40億ドル(約6235億円)以上をニューヨーク州の公的教育資金として収めてきた。こうした実績もあって業界内では、RWNYCが新たなライセンスを手にするだろうと言われていた。
  しかし、水原容疑者が大谷の銀行口座から1697万5010ドル(約26億3000万円)もの巨額を、違法賭博の胴元マシュー・ボウヤー氏に不正に送金していた“賭博スキャンダル”が発覚。ボウヤー氏は水原容疑者から受け取った資金を「リゾート・ワールド・ラスベガス」でチップに変換してギャンブルを行なっていた。

 ボウヤー氏が資金洗浄を行なっていた「リゾート・ワールド・ラスベガス」を運営しているのが『Genting』社であり、同社と水原容疑者の賭博スキャンダルがつながったことから、RWNYCの新たなライセンス取得がとん挫する可能性が指摘されているのだ。

 ただ、この話題を取り上げた『New York Post』紙によると、RWNYCとリゾート・ワールド・ラスベガスはそれぞれが独立した形で運営されており、賭博スキャンダルの捜査にリゾート・ワールド・ラスベガスが協力していることから、RWNYCには何の影響も及ぼさない可能性もあるという。

 同紙によるとライセンスの認可は、2025年末まで議論が続けられるようだ。水原容疑者による賭博スキャンダルは、米ギャンブル界にも大きな影響を与えている。

構成●THE DIGEST編集部

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