現地時間5月19日に行なわれたセリエA第37節、ラツィオは敵地サン・シーロでインテルと1-1で引き分けたが、鎌田大地は32分に鮮やかな先制ゴールを決めている。

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 ニコロ・ロベッラのパスをペナルティーエリア手前で受けた鎌田は、シュートコースが空いているのを確認してすかさず左足を一振、ボールは鋭くゴール左隅へ。ホーム最終戦ということもあってサン・シーロのスタンドを埋め尽くしていた8万人のインテリスタたちの前で披露した一撃は、実に第3節ナポリ(こちらは昨季王者)戦以来となる今季通算2得点目となった。
  インテルGKヤン・ゾマーの連続無失点記録を19(セリエA最多は21)で止めた鎌田は、自身のSNSでゴールや歓喜の場面の画像を公開して喜びを表わしたが、クラブはこの日本人選手の得点を「ゴール左下隅に完璧なシュート」とSNSで賛辞を贈っている。

 現地メディアの評価も軒並み高く、10点満点の採点では、スポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は「7」(チーム2番目)、『Corriere dello Sport』紙が「7.5」(チーム最高タイ)、一般紙『Il Messaggero』は「7.5」(チーム2番目)を、それぞれ与えた。

『Roma Today』はチーム最高タイの「7」で「重要なゴールとプレースタイルを披露したトレクァルティスタ。イゴール・トゥドール監督の指導によって再生され、複数のポジションで良いパフォーマンスを見せている」、同採点(こちらのチーム最高タイ)の『LEGGO』紙も「重要な試合で彼に幸運がもたらされ、ナポリ戦に続いて今季2ゴール目を決めた」と、それぞれ寸評を綴っている。

 スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』も、MVPに選定されたGKイバン・プロベデルと並んで最高点の「7」を付与、『EUROSPORT』は鎌田をMVPに選定し、「トゥドール監督の下で大きく改善された日本人選手は、祝賀ムードのサン・シーロで輝きを放った。トレクァルティスタとして多くのボールを処理し、存在感を示し、序盤にゴールが取り消された場面ではタティ・カステジャノスにパスを繋ぎ、その後はエリア外から自らゾマーの牙城を崩した。プレスにも多大な労力を費やしている」と、そのプレーを振り返った。
  一方スポーツ専門サイト『ViSPORT』は、「試合に影響を与える決定的なゴールを、美しい左足のシュートで決めた。それでもまだ満足しないほど、トゥドール監督は鎌田のことを高く評価(期待)している」としてチーム2番目となる「7」を付与、同採点の『OA SPORT』は「日本人選手の素晴らしいプレー。中盤と前線の間での位置取りが、インテル守備陣を混乱させた。攻撃エリアで混乱を引き起こすためにライン間に上手く入り込み、エリアの端から強力なシュートを決めた」と、その貢献ぶりを指摘している。
  サッカー専門サイト『calciomercato』は、やはりプロベデル同様のチーム最高採点である「7.5」とし、「カステジャノスにディープパスを送り、シュートを演出。その後は自身でアクションを起こし、20メートルの距離から低い左足シュートでゾマーを破った」、「7」を与えた『TUTTOmercatoWEB.com』は「日本人選手はトレクァルティスタとして偉大な存在感を示し、進行役としてだけでなく“解決策”としても機能。実際、彼の左足のシュートが得点に繋がった」と、それぞれ背番号6に賛辞を贈った。

 最後にラツィオのクラブ専門サイト『LA LAZIO SIAMO NOI.IT』は、「彼の左足が一つのサイクルを完結させた。最初はナポリで生まれ、それは今回同様にパワーと精度があった。そこから暗闇が訪れたが、監督交代によって再び光が差し込んだ。トレクァルティスタ、あるいはMFとして、鎌田はトゥドール監督によってどこに配置されても輝きを放っている」と綴り、こちらもチーム最高タイとなる「7.5」の高採点を与えている。

構成●THE DIGEST編集部

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