コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、漫画家として活動している一色箱(いちいろはこ)さんの『ガラじゃない2人』をご紹介しよう。

同作は、風紀委員長の女子生徒と金髪にピアスをつけた男子生徒のやり取りを描いたショート漫画。X(旧Twitter)に投稿されると、6万件を超える「いいね」や200以上のコメントが寄せられて話題に。そこで作者である一色箱さんに、『ガラじゃない2人』を描いたきっかけやこだわった部分について語ってもらった。

■先輩を半殺しにした男子VS指導する風紀委員長の女子
「止まってください!」

風紀委員長の女子生徒・橘は男子生徒の青木に、そう声をかける。理由は青木が金髪にしているうえに、ピアスや学校指定以外のセーター着用と学校の規則を守っていないためだった。

冷静に注意しているように見える橘だったが、相手は喧嘩で学校の先輩を半殺ししたことで有名な青木なので、心の中では「怖いに決まってるじゃないですか〜!!」と脅えていた。

しかし人が苦手で、ただ勉強に励んでいた橘は、その影響でガラでもない風紀委員長に抜擢された経緯があるため、人に馴染めない青木に「向き合って指導する」という気持ちが芽生えていた。

脅えた心に負けず青木に指導を続ける橘に対し、青木は「ん」と反応するだけ。話してくれない青木に手を焼いていた橘とは裏腹に、顔を赤くした青木の本当の気持ちは…。

青木の意外な本音に対して、「代わりに私が橘さんに伝えてあげたい…でも赤面している青木くんも素敵」「見た目怖いのに女性に弱いって反則でしょ」といった反響が寄せられていた。

■一色箱さんが特に慎重に描いたシーンとは
――『ガラじゃない2人』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

ヤンキーっぽい男の子とギャップを強調した男女を描きたいと思ったのがきっかけでした。

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

短くまとめたいこととオチを決めていたので、そこから4ページに収まるように調整をしました。また、2人の表情を丁寧に描くことを意識しました。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

冒頭の2人が出てくるシーンは「青木くんはかっこよく・橘さんは凛と可愛く」なってほしいな…と思いながら特に慎重に描いたので、印象に残っています。

――同作を含めて他の作品に登場する男女のキャラは“美男美女”という印象ですが、デザインする際にどのようなことを意識しているのでしょうか?

そのお話のキャラクターとしてハマるデザインになればいいなと試行錯誤しながら描いていますが、まだまだ勉強中です…!

――今後の展望や目標をお教えください。

コツコツ取り組んだ先で少しでも楽しんでもらえる漫画が描ければ何より嬉しいので、それが目標かなと思います!

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

いつも読んでいただきありがとうございます。これからも楽しんでいただけるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします!

拙著『死神の花嫁ー余命7日からの幸福ー』の最新2巻が発売中ですので、よろしければこちらもぜひチェックしてみてくださいませ。