EXILE THE SECONDが3月7日、全国アリーナツアー「EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2024“THE FAR EAST COWBOYZ”」の初日公演をマリンメッセ福岡A館で開催した。同グループにとっては、2018年5月24日に幕張メッセ国際展示場ホールでファイナルを迎えた「EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE6・6” THE FINAL」以来、約6年ぶりとなるアリーナツアー。「We are the best」をテーマに掲げ、幕を開けた。

■6年ぶりの全国アリーナツアーが開幕、最新EPの楽曲披露も

オープニングアクトとして登場したのは、EXILE AKIRAがプロデュースを手掛ける10人組ダンス&ボーカルグループTHE JET BOY BANGERZ(この日は8人で参加)。昨年末のEXILE台湾公演に続き、このツアーにも帯同している彼らは、チームワークとダンススキルでオーディエンスを魅了する。デビュー曲「Jettin’」、最新EPの表題曲である「PHOTOGENIC」など4曲を披露した。

今回のツアータイトルでもある「THE FAR EAST COWBOYZ」のストーリーを物語るオープニングムービーに続き、EXILE THE SECONDのステージがスタート。1曲目はEP「THE FAR EAST COWBOYZ E.P.」に収録されている新曲「We are the best」。同曲のMVでも印象的なシンボルとなっていた2つの光の輪をバックに、SHOKICHIが世界観を歌い上げた。NESMITHの深い声が重なり、橘ケンチ、TETSUYA、AKIRAはそれぞれ内なる熱を放つようなパフォーマンスで楽曲の世界観を表現。サビで繰り返される「We are the best」のフレーズはオーディエンスも声を合わせての大合唱となり、感動的な景色が広がっていった。事前の取材でSHOKICHIはこの曲について「静かな曲なのに心が奮い立つような力がある。みんなで歌う楽しさ、一緒に創り上げるライブの楽しさを感じてもらえたら」と語っていたが、その言葉通り、ステージと客席がひとつになる瞬間が生まれていた。

2曲目も、同EPからの新曲「Winner」を披露。「東京マラソン2024」の公式イメージソングとして書き下ろされた楽曲で、疾走感のある爽やかなサウンドが会場を包み込む。5人それぞれの表情豊かなダンスやハリのある歌声、バンドが生み出すグルーヴ、そしてオーディエンスひとりひとりと心を通い合わせるかのようなパフォーマンスなど、ライブならではの魅力がダイレクトに伝わってくる1曲に仕上がっていた。

「WILD WILD WILD」では、このツアーに帯同しているTHE JET BOY BANGERZがサポートメンバーとして登場。EXILE THE SECONDのメンバーとは2023年12月のEXILE台湾公演で共演も果たしているということで、息もピッタリ。原曲の持つパワーをさらに高めながら、この曲を、そして今夜のライブをもっともっと楽しんでもらいたい!そんな気合いが伝わってくるパフォーマンスを繰り広げた。

ライブの中盤に披露されたバラード「アムルーズ」も、このツアーで初披露の新曲。パフォーマー3人が映像とコラボしながら繰り広げるコンテンポラリーなダンスは、アリーナという会場の広さを生かした迫力ある演出だ。次の曲では、メンバーが軽くトークを交わしながらサブステージへと移動。ソファーや椅子、そして焚き火というセットの中で「On My Way」が披露された。SHOKICHIが弾くアコースティックギターも最高で、THE JET BOY BANGERZのメンバーも含め、仲間たちとキャンプを楽しんでいるかのようなアットホームな気分を味わうことができた。

■EXILEのヒットナンバーメドレーやNESMITHが博多弁で感謝を伝える場面も

ライブ後半は、EXILEのヒットナンバー「Choo Choo TRAIN」「Everything」「Someday」のメドレーから。メンバーが会場内を練り歩き、近い距離でファンと交流しながら盛り上げていく。事前の取材でメンバーも口々に語っていたが、アリーナは実際にショーが始まると客席との距離をとても近く感じるそうで、「ファンの皆さん参加型のライブを目指しているからこそ、そういうセクションを作っている。触れ合えるくらいの距離でライブの楽しさを感じてもらいたい」(NESMITH)という思いからの演出のようだ。ライブならではのアッパーなナンバーが続き、「Going Crazy」ではTHE JET BOY BANGERZと共にタイトル通り、この日最高潮の盛り上がりに。6年ぶりのアリーナとは思えないエネルギーを生み出しながら本編はエンディングを迎えた。

アンコールのMCでは、アリーナツアーが無事にスタートした喜びを伝え、NESMITHは初日を盛り上げてくれた九州・福岡のオーディエンスに向かって「あんたたち、よかね(笑)!」と博多弁で感謝を伝える場面もあった。SHOKICHIは「日々悲しいことや辛いこと、他人のことを羨ましく思ってしまうこともあると思うけど、自分の人生のチョイスは正しいんだと少しでも思えたら、明日からの未来が明るくなっていくんじゃないかと思っている。それが“We are the best”。そのために、僕らはこれからも最高のエンタテインメントを全国に届けていきます」とこのツアーに込めた思いを伝えていた。「EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2024“THE FAR EAST COWBOYZ”」は横浜、長野、大阪と続き、5月11日(土)、5月12日(日)の三重県営サンアリーナでファイナルを迎える。