「正々堂々と楽しくトークをすることを誓います」真中満と五十嵐亮太がMCに挑戦 芸人たちもファン目線でフルスロットルトーク
■見どころは“オールドルーキー”真中と五十嵐によるメインMC
今回は普段と逆の配置となり、元選手がMCを務めることに。重役を担ったのは、真中満と五十嵐亮太の2人。冒頭に響いた「宣誓。僕たち、私たちは春のセンバツ高校野球に関して、正々堂々と楽しくトークをすることを誓います」という真中と五十嵐の選手宣誓に、スタジオからは拍手が湧き起こる。
しかし茶々を入れるのが芸人魂。「もっとあの時代みたいに、“せんせーい!”というのが聞きたい」と岡田が注文したところ、真中は「もっかい撮り直します?」と意外にノリノリなようすを見せる。さすがのトーク力で返しを食らった岡田は、「一回で十分!!」と逆にストップ側へ回っていた。
そんな真中と五十嵐の宣誓を見てボソッと「オールドルーキーでしたね」というツッコミを入れたのは、高校野球大好き芸人・いけだてつや。「2011年の野山慎介さん(創志学園)の先生を思い出しました…」とマニアックなコメントをしたのは、高校野球大好き芸人・かみじょうたけしだ。冒頭からさすがの濃いトークに、スタジオは早くも笑い声で満ちていく。
今回の放送でMCを務めるのは元ヤクルトの真中と、メジャーの経験を持つ五十嵐。野球界の著名人によるMCとしての立ち回りを見ることができるレアな回では、春のセンバツ高校野球をとことん深掘りすることに。
冒頭の乗り気はどこに行ったのか、早くも「我々MC慣れてないので回せないです」と自信無さげな五十嵐。あろうことかゲストに助けを求めると、「おふたりはスタッフから好評だと聞きました」と岡田がフォローしていく。
「岡田さん、MCの2人がダメだったらお願いしますって絶対言われてるでしょ」とツッコミをいれる五十嵐に、岡田は「一言一句そのまま言われています」と正直に告白。仕方ないこととはいえ、あまりにも素直な岡田の言葉にスタジオは笑いに包まれた。
■野球大好きなメンバーが和気あいあいと選抜高校野球について語り合う
高校野球や楽天の話であれば「永遠に話していられる」語るかみじょう。五十嵐は去年のドラフトでかみじょうと3回も一緒に仕事をした仲らしく、かみじょうの印象を「僕の倍以上しゃべっていた」と語る。
同じく高校野球大好き芸人として知られているいけだてつやは、春のセンバツ高校野球の出場校が発表される日に2023年の優勝校である山梨学院へ行ってきたという。その日は日帰りで、山梨学院から“号外”の新聞だけもらって帰って来たのだとか。あまりにもアグレッシブな行動は、五十嵐から“ガチ勢”と呼ばれていた。
一方でプロ野球も高校野球もどちらも大好きだという岡田。今回は高校野球特集にも関わらず、自身が応援するオリックスの動向が気になるようだ。
「今年のオリックスのドラフトが4位まで高卒ルーキーなので、これについて聞いておきたい」と言って聞かない岡田の要望で、話題はオリックスにドラフト4位で入った報徳学院の堀柊那選手の話題に。
いけだは「あの世代のNo1キャッチャー」と言われている堀が、長い目で見たときに育てがいがあると主張。“ドラフト4位”でとって正解なキャッチャーだと持論を述べた。かみじょうは報徳学園の大角健二監督から、堀は下半身がすごいという話を聞いたようだ。「なんですごいのかと思ったら、たこ漁師であるお父さんを手伝うために、船の上で荒波に揉まれても一歩も揺れんかった」という。
新聞記者顔負けのコアすぎる情報に、岡田といけだは「うわあ〜〜」「足に吸盤ついてる!!!」と言って大笑い。五十嵐が“ガチ勢”と呼ぶのもうなずける強力なリサーチ力を活かしてトークを繰り広げていった。
■“野球好き”が共感し、ともに楽しめる番組に
普段からレジェンド級の野球選手を招き、エピソードを深掘りしている同番組。今回の特別回では、さらに「ファン目線」の放送となった。すなわち「選手に思い出話をさせる」のではなく、「ファンとしての声を元選手に聞いてもらう」回だ。
今回の放送では強力なリサーチ力を発揮したいけだだが、一般のファンにも同じくデータを調べ尽くしている猛者はいるはず。どの業界でも、愛を極めると常人ではたどり着けない領域まで力を尽くせるのがファンだからだ。いけだと同じように深く調べるデータ型のファンは、「見事!」「いやここが足りない」と番組に出て思い思いに語る“ファン代表”の芸人たちに一喜一憂したのではないだろうか。
話をうまく聞き出すのは、芸人ならではの手腕が必要。だが愛の深さと考察力で「今年のドラフトはどうなるか」を語るのは、一般の野球ファンとまったく同じステージの楽しみ方だ。ここだけの情報を掘り出す普段とは違い、ファン目線で楽しめた特別回。今後もメンツやトークテーマを変えて、定期的に開催してほしい。