マユリカ、全国ネット初レギュラー番組決定に見取り図・盛山から「完全に巣立った」<ロロロロ>
■「お笑い4コマパーティー ロロロロ」
1994年に惜しまれつつ終了した中京テレビの人気番組「お笑いマンガ道場」のDNAを引き継いだ令和新スタイルの大喜利番組が新たにスタートする。
「お笑い4コマパーティー ロロロロ」は、4人1組で大喜利のお題に答えて1つの笑いを作る前代未聞の“カルテット大喜利番組”。お題の内容は「4コマ」を象徴するような画力を使うお題から、4人の文章をつなげて1つの笑いを作るお題、さらには、リズムに合わせて回答していくお笑いゲームまで多種多様。4コマで遊び、4コマで笑い、4コマで楽しむネオ大喜利バラエティーだ。
漫才日本一決定戦「M−1グランプリ2023」の決勝に進出し、4位となったツッコミ担当の中谷、ボケ担当の阪本によるお笑いコンビ・マユリカの全国ネット初レギュラー番組となっている。
■阪本、絵心は「通知表でいえば“4”くらい」
――初回収録を終えての感想を教えてください。
中谷 先日パイロット版を収録したんですが、やっぱりメンバーが変わると違う盛り上がりがあって、楽しいなと思いました。
阪本 こっちは楽しいんですけど、観る人がどう思うか……。
中谷 大丈夫やって!こっちがむっちゃ楽しんでやってれば伝わるって!
阪本 ほんとにむっちゃ楽しくて、チームで協力するので友達が増えそうです。
――今日の収録で印象に残ったことを教えてください。
中谷 ……。
阪本 おい。「黙り込む中谷」とか書かれたらやばいぞ。そんなに盛り上がらんかったんかなって思われるやろ。
中谷 なんでや!ある意味、印象に残ったのは大喜利の途中に求められてない天然を発揮してしまったことですかね。それを指摘された時は「やってもうた」と思いました。
――中谷さんがイラストが上手なことは知られていると思いますが、収録では阪本さんも意外な絵心を発揮されていましたね。
阪本 中谷の影に隠れてるんですが、僕も通知表でいえば“4”くらいなんです。
中谷 “5”ではないんや。
阪本 平均よりはちょいうまいくらい、本気出したら描けるんですよ。中谷は絵はうまいんですけど、人を笑かす絵が描けなくて。そこに関しては僕の方が勝ってるので、そこを見てほしいです。
中谷 なんやそれ、めっちゃ嫌なこと言うやん……。この番組で笑かす絵も描けるってところを見せつけて覆すわ!
■ゲストから「めっちゃ楽しかった!」と言われる番組に
――大喜利といえば一人のイメージがありますが、チームならではの面白さは?
中谷 僕自身、大喜利は好きだけど、あまり得意な方ではなくて。だけど、4人1組だとちゃんと混ざれてる感じがして楽しいですね。
阪本 大喜利っていうと崇高なイメージがあるんですけど、そこをちょっと崩してやっているので、楽しいものになっていると思います。
中谷 そういう意味では大喜利というより、ゲームの感覚に近いかもしれないですね。
――毎回、色んなゲストの方がいらっしゃいますが、お二人はその中でどういう役割を担って行きたいですか?
中谷 僕たちは自分の家にみんなを呼んでる人みたいな立ち位置でいれたらいいなと思ってます。それで来た人全員に「めっちゃ楽しかった!」って言ってもらえたら嬉しいです。
阪本 僕も学校にゲーム持ってきたやつみたいな感じで、みんなと同じ目線で楽しみたいと思ってます。
――今後、来てほしいゲストの方は?
中谷 大阪時代から仲良くしてもらってるビスケットブラザースや、ニッポンの社長が来てくれたら嬉しいです。kento fukayaとも絵が描けるから良さそうですね。
阪本 もし人気が出てゴールデン版とかになったらIKKOさんに出てほしいです。
中谷 どんな感じなんやろ(笑)。でも仲良くなりたいし、面白そうやな。
■目標はおじいちゃんになっても番組が続くこと
――東京進出から1年で、こうした大役を任されたことに対してどう思われますか?
中谷 あんまり想定していなかったですし、オンエアもまだなので実感はないですけど、恵まれてるなとは思っています。レギュラーを任せてもらったことも、こんなに楽しい番組内容だったこともラッキーやなと。
阪本 中京テレビさんの番組では、年末の「フットンダ王決定戦」に一度出演させていただいたんですけど、めちゃくちゃ凡庸な回答しかできなかったので、なんで声かけてもらえたんかなって不思議ですね。本当に夢のまた夢という感じで、話が来てもBSよしもとくらいかなと思っていたので……。
中谷 おい!それはBSよしもとを敵に回すな!
阪本 こんなに立派なセットも組んでいただいて、ありがたいですね。
――ネクストブレイクの最有力候補と言われていますが、実感はあるのでしょうか。
中谷 ブレイクしてる実感は自分ではないんですが、名前を出してもらえていることに関しては純粋に嬉しいですね。
阪本 ありがたいですけどね。ただ正直に言えば、ハードルも上がるし、「恥ずかしいからやめて〜!」とは思います。
――目標やライバルとして意識している芸人さんはいますか?
中谷 他を意識することはあまりないんですけど、やっぱり昔から見取り図さんはお世話になっているし、瞬く間に全国区で人気になっていった先輩なので、困った時は色々話を聞いてアドバイスをいただけたらと思ってます。
阪本 僕も見取り図さんが頭に浮かびましたね。見取り図さんもM-1でファイナリストになったのがきっかけで一気にブレイクされて、僕たちも似たような道を辿らせていただいているので、目標とするところではあります。
――春からこの番組と、テレビ朝日でもレギュラー番組「マユリカとおねだりフルーツジッパー」が始まりますが、それに対して見取り図のお二人から何か反応はありましたか?
中谷 昨日、ちょうど盛山さんに会って、「2本もレギュラー番組が始まるらしいな。完全に巣立ったねぇ〜」って言われました(笑)。
――番組の今後の展望を教えてください!
中谷 できるだけ長く続けばいいなと思ってます。せっかくこんなにありがたいお話をいただいたのに、3ヶ月とかで番組が終わったら、さすがに嫌なんで。
阪本 ほんまに長く続いてほしいですね。おじいさんになっても「わし4コマ目いきましょか」みたいなことを言えてたら理想かなと思います。
マユリカがレギュラー出演する新番組「お笑い4コマパーティー ロロロロ」は4月3日より日本テレビ系にて放送開始。なお、中京テレビ(愛知・岐阜・三重)ローカルにて3月13日と3月23日に放送のパイロット版はTVerにて配信される。
■取材・文/苫とり子