映画「オーメン」(1976年)の前日譚(ぜんじつたん)を描くホラー映画「オーメン:ザ・ファースト」が公開中。上演に際して、製作陣・キャスト陣のインタビュー映像が解禁された。

■全米&日本で高い評価を獲得

6月6日午前6時に誕生した悪魔の子・ダミアンと、彼をとりまく人々の戦慄の連続死を描き、全世界を恐怖に包み込んだレジェンド・オブ・ホラー「オーメン」。悪魔の数字“666”を世界中に知らしめ、当時ホラー・ブームの火付け役ともなった同作の“はじまり”の物語を描く「オーメン:ザ・ファースト」が、4月5日より公開となった。

名作の前日譚はもとの期待値が高いだけに賛否別れることも多い中、高い評価を得た。全米では初日金曜を含む3日間の興行収入約8,363,000ドル(日本円で約1,262,813,000円)を獲得(※1ドル151円換算・4月8日時点※Box Office Mojo 調べ)。日本でも初日3日間で興行収入6,448万円、動員46,169人(※4月8日時点)を記録している。

■ネル・タイガー・フリー「愛情に満ちています」

今回解禁となった“悪の起源”と称されるインタビュー映像では、本作に登場する象徴的なシーンと共に、製作陣・キャスト陣が順に見どころを明かしていく。

主人公マーガレットについて「愛情に満ちています」と魅力を語ったのは、主演女優のネル・タイガー・フリー。「マーガレットの周りで深く暗い謎が現れ始めます」と続け、問題を抱えた少女カルリータ(ニコール・ソラス)と出会った後、彼女を気に掛けるうちに、マーガレットは次々と恐ろしい出来事に遭遇していくと話す。

一方、カルリータに注目すべきだと語ったのは、製作を務めたキース・レヴィン。「特別な力を持つ子供が織りなすシリーズです。カルリータが絵に描いたのは、『オーメン』の世界への予兆です」とコメント。映像内でも登場している、カルリータが描くモノクロ調の奇妙なイラストは全て、この後マーガレットが目にすることとなる恐ろしい出来事の前兆(オーメン)だと明かしている。

また同映像では、“6月6日午前6時生まれ”と示されたカルテ、丸印がつけられた赤ん坊の写真、マーガレットの背後に迫る謎の影も登場。アルカシャ監督が、「『オーメン』の物語がなぜ始まったのか?その舞台を整えることが重要でした」と語るように、初代「オーメン」につながるヒントが物語の随所にちりばめられている。