ディズニー公式動画配信サービス「ディズニープラス」の「スター」で配信中のドラマ「SHOGUN 将軍」(全10話/毎週火曜に配信)より、主演とプロデューサーを務める真田広之ら制作陣が本作のアクションシーンのこだわりについて語るインタビュー&メーキング映像が公開された。

■陰謀と策略が渦巻く戦国スペクタル

本作は、ジェームズ・クラベルの小説「SHOGUN」をドラマ化した作品。窮地に立たされた戦国一の武将・虎永と、その家臣となった英国人航海士・按針、2人の運命の鍵を握る謎多きキリシタン・鞠子など、徳川家康をはじめとした歴史上の人物にインスパイアされたキャラクターたちが繰り広げる、歴史の裏側の壮大な“謀り事”を描く。

■専門家監修のもと当時の侍の動きを徹底追求

今回解禁となったのは、本作の舞台裏を収めたメーキング映像。インタビューでは、真田ら製作陣・キャスト陣が、徹底的にリアルを追求したというアクションシーンへのこだわりを明かしている。

本作でハリウッド作品初主演&プロデューサーを務めた真田は、“日本の文化を正しく世界に紹介したい”という想いのもと、日本の実力派俳優陣と時代劇経験豊富な専門家たちを揃える事を条件に出したと言い、撮影前には徹底した訓練合宿を敢行。解禁された映像では、そんな真田の高い要求に全力で応えようと、一心不乱に挑んでいたキャスト陣の様子が映し出されている。

専門家の監修により、刀を使った殺陣のシーンはもちろん、馬術や弓術まで、戦国時代の“リアルな侍の動き”が細部まで表現された本作では、これまで他作品ではあまり描かれてこなかった女性陣の戦い方までも忠実に再現。

物語のカギを握る鞠子役を演じたアンナ・サワイは、「戦国時代には女性たちも実際に戦ってた」とコメント。ジャパンプレミア登壇時、本気で挑んだアクションシーンで長刀が半分に折れたり、歯がかけたりしたというエピソードも披露していたアンナは、その撮影において、「女性の侍も訓練を受けるの。戦闘中でも足を開くのは許されないから長刀で距離を保ちつつ戦う」とも話し、ただ激しいだけではなく、一つ一つの所作までも徹底的に再現する必要があったと語っている。

■ここまでの「SHOGUN 将軍」(1話〜8話)

1600年の日本。それまで日本を統一していた太閤がこの世を去り、諸国は5人の大老によって治められていた。関東地方を治める大名、吉井虎永(真田)は、大坂城の城主でもある五大老のひとり、石堂和成(平岳大)の策略によって他の大老たちと対立関係に陥ってしまう。

虎永は外国船で漂着した英国人航海士ジョン・ブラックソーン(コズモ・ジャーヴィス)に出会い、言葉のわかる戸田鞠子(アンナ)の通訳を得て対面。“按針”と呼ばれることになったブラックソーンは虎永と行動を共にする。

囚われていた大坂城から脱出した虎永は石堂たちに立ち向かう準備を進めるが、石堂は太閤の側室・落葉の方(二階堂ふみ)の後ろ盾を得て他の大老を掌握。兵を失い、我が子・長門(倉悠貴)も失い、打つ手のない虎永はついに降伏を宣言するが、賛成できない家臣の広松(西岡徳馬)は切腹。虎永は最側近であり、最も頼りになる広松を失い、さらなる窮地に立たさされる。虎永はすべてを失った。あとは降伏あるのみ。そのことを伝えるため、家臣の樫木藪重(浅野忠信)、按針、鞠子は石堂への使者として大坂に旅立った。

※西岡徳馬の「徳」は心の上に一本線が入るのが正式表記

■4月16日配信の第9話「紅天」予告

大坂にたどりついた藪重は貢物として按針を石堂に差し出す。幼少期を共に過ごした落葉の方と再会した鞠子は、石堂に「虎永は1カ月後に大坂にやってくるが、その前に虎永の正室・桐の方(洞口依子)と静の方を連れて江戸に戻る」と宣言する。

石堂はその要求をはねのけるが、鞠子は自らの命にかえてでも、ふたりを江戸に連れ戻すという。彼女の硬い決意、そして鞠子の使命がいま、明らかになろうとしていた。