<SHOGUN 将軍>視聴者絶叫…真田広之と西岡徳馬、名優2人の緊迫感あふれる演技に衝撃「伝説に残るシーン!」
■吉井虎永、“降伏”を決断
ジェームズ・クラベルのベストセラー小説を原作に、日本に漂着したイギリス人航海士ジョン・ブラックソーン(按針=コズモ・ジャーヴィス)の視点から吉井虎永の戦いを描くドラマ「SHOGUN 将軍」。第8話では、異母弟・佐伯信辰(奥野瑛太)の策にはまり窮地に陥った虎永が、大坂に降伏の意を伝える展開が描かれた。
大老・石堂(平岳大)とつながり大老に収まった佐伯によって策を封じられてしまった虎永は、佐伯に「わしはそのほうに降伏し、ひいては石堂殿のご意向に従おう」と、完全服従の姿勢をとった。息子・長門(倉悠貴)の四十九日の喪が明けるのを待って、大坂へ向かうという。大坂へ行けば、待っているのは吉井家滅亡と、虎永および家臣たちの死だ。
■「決して、殿を見捨てるでないぞ」
だが家臣の中には、虎永の決定に納得できない者もいた。虎永の前に集められ、降伏に同意する署名を求められると、家臣たちからも「我らは、敗北に向かう道を進まれる殿に従うことはできませぬ!」の声が上がり始めた。
そこで口を開いたのが、虎永に長年仕えてきた家老・戸田広松だった。虎永を「われらの戦を、道半ばで放り出されるおつもりか。家臣が犬死にいたすのでござりまするぞ!」と、強い言葉でいさめた広松。虎永の決心が変わらぬと見るや、息子・文太郎(阿部進之介)に「決して、殿を見捨てるでないぞ。たとえ、殿が御自ら命をお捨てになったように見えてもじゃ」と言い残し、腹を斬って果てた。
初回から誰よりも虎永を支えてきた広松のまさかの死。だが虎永は、目に涙をため体を震わせながらも、広松を止めることはしなかった。同じく体を震わせながら、父の介錯を務める文太郎。あっけにとられる藪重(浅野忠信)に、うろたえる央海(金井浩人)。視聴者からも衝撃の声が続出する、想像を絶する展開だ。
■「広松が仕向けてくれた」虎永の“真意”は…
さらに視聴者を驚かせたのは、すべてが終わった後に虎永が口にした“真意”。虎永はその夜、訪ねてきた鞠子(アンナ・サワイ)に、涙ながら「今日のことで、藪重は心変わりするであろう。広松がそう仕向けてくれた。広松は…わが古き友は…おのれの務めをよう分かっておった。われらの降伏を大坂に信じ込ませることが大事なのじゃ」と打ち明けた。
まさに敵を欺くなら、まず味方から――。藪重をはじめ家臣たちをも信じ込ませるため、文字通り命がけのやりとりを繰り広げた虎永と広松。想像を絶する展開に、SNSでは「広松殿がぁぁぁーっ!!」「広松殿、なんという最期…神回すぎて震えた」「なんたる忠誠心。広松の覚悟にしびれた」といった衝撃の声が続出。真田と西岡による緊迫感あふれる演技にも「これは…伝説に残るシーン!」「真田広之さん、西岡徳馬さんの渾身の表情、声の演技。名優たちによる圧巻の演技回だった」の声が上がった。
残すところ2話となった今作。虎永の読み通り、広松の件をきっかけに、虎永にならって恭順の姿勢を示していた藪重は一転、按針と手を組んで戦の支度を再開。
一方、大坂では落葉の方(二階堂ふみ)が、虎永の動きを注視していた――。ドラマ「SHOGUN 将軍」第9話は4月16日(火)に配信される。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
※西岡徳馬の「徳」は心の上に一本線が入るのが正式表記