CL出場とFAカップ優勝に欠かせないカゼミロ

プレミアリーグ第34節を終えた時点で勝ち点63を獲得し、4位のマンチェスター・ユナイテッドは3位のニューカッスルを2ポイント差で追いかけている。しかしマンUはニューカッスルより1試合分未消化があるので順位が入れ替わる可能性は大いにある。またマンUはFAカップの決勝戦も控えており、タイトル獲得に向けても重要なシーズン終盤を迎えている。

トッテナムに2点差をつけながらも追いつかれた試合の後、迎えたアストン・ヴィラ戦はニューカッスルに勝ち点差を離されないためにも重要な一戦だった。試合は39分のブルーノ・フェルナンデスの得点もあり、1-0で勝利した。この試合で輝きを放ったのがブラジル代表MFカゼミロだ。効果的な縦パスでリズムを作り、チャンスを演出すると、前半途中にはクロスバー直撃のミドルシュートも放っている。決勝点となったB・フェルナンデスのゴールもカゼミロのヘディングから始まっており、この試合で大きな存在感を発揮した。指揮官のエリック・テン・ハーグ監督は英『90min』にてブラジル人MFを絶賛している。

「(カゼミロは)どのシーズンでも、常に素晴らしいプレイをする。これほど高いレベルでプレイしている人はいない。これは私たちがほぼシーズンを通じて見てきたカゼミロであり、彼は秩序と落ち着きと決断をもたらしてくれた」

「彼のリーダーシップは私たちにとって非常に重要だ。他の人が彼と一緒に進むからだ。彼はみんなの模範なんだ」

指揮官は攻守において欠かせないカゼミロがチームに与える影響は大きいと言う。今シーズンはリーグトップの2回の退場もあり、出場できない試合もあったが、彼がいる試合といない試合とでは出来が大きく異なる。シーズン終盤に向けてチームの心臓のパフォーマンスが戻ってきたことはマンUにとって間違いなくプラスに働くだろう。