不安定さが目立つ今季のミラン

チャンピオンズリーグで準決勝まで勝ち進んでいるミランは、11日に行われたインテル戦1stレグを0-2の敗戦で終えた。彼らが決勝進出を果たすためには2ndレグで大幅に巻き返す必要がある。

しかし、現在のミランはチーム状態が思わしくない。負傷により1stレグを欠場したFWラファエル・レオンは2ndレグでの復帰が見込まれているが、1stレグで負傷交代したMFイスマエル・ベナセルは検査の結果、今季中の復帰が不可能となった。そして、控え組中心で臨んだ14日のスペツィア戦は0-2で落としている。

一方のインテルも14日のサッスオーロ戦にターンオーバーして臨んだが、こちらはFWロメル・ルカクの2ゴールの活躍などもあり、4-2の勝利を収めている。伊『calciomercato.com』によると、ミランOBのパオロ・ディ・カーニオ氏はこういったミランとインテルの選手層の違いなどについて言及している。

「タイトルを獲得した後のミランは、それに値することを証明しなければならなかった。昨季は非常に粘り強かったし、最後の1秒で勝利をもぎとった試合が、より個性的でメンタリティのあるチームのスクデット獲得を可能にした。しかし、今季は弱点がある」

「インテルは肉体的にも技術的にも優れていて、経験もある。インテルは控えにルカクがいるし、ミランにも(リーグ戦で)8ゴールを決めているジルーがいるが…… 彼らには控えがいない」

現在リーグ5位のミランは4位ラツィオとの勝ち点差が「4」開いている状況であり、来季のCL出場も危ぶまれている。リーグ戦よりもCLを優先した以上、なんとか決勝進出を果たしたいところだが、ディ・カーニオ氏が指摘した「昨季の粘り強さ」をインテル戦2ndレグで発揮することができるか。