優勝予想の難しい戦いに

今夏はEURO2024、パリ五輪に加え、アメリカで開催されるコパ・アメリカ2024も注目だ。北中米からもアメリカ、メキシコ、カナダといった国が参加予定で、この3カ国は2026年のワールドカップ開催国でもある。ワールドカップまで残り2年のタイミングということもあり、今夏のコパ・アメリカへのモチベーションも高いはず。

その大会を前に、『90min』が優勝予想を展開している。まずはグループステージの展望だ。

1.グループA(アルゼンチン、チリ、ペルー、カナダ)

さすがにコパ・アメリカとあってグループステージも楽ではないが、同メディアは2022ワールドカップ・カタール大会王者のアルゼンチンが3連勝で首位通過すると予想。リオネル・メッシが参戦するならば、アルゼンチンは注目度No.1のチームとなるだろう。

2位通過に予想されたのはチリだ。とはいえペルーとカナダも力のあるチームで、2位を巡る争いは白熱したものになると予想される。

2.グループB(メキシコ、エクアドル、ベネズエラ、ジャマイカ)

南米の戦いを知るベネズエラも弱いチームではないが、このグループは2022ワールドカップにも出場していたメキシコとエクアドルが優位か。2強2弱との見方もできそうで、同メディアはメキシコが1位通過、エクアドルが2位通過との予想だ。

3.グループC(ウルグアイ、アメリカ、パナマ、ボリビア)

こちらもある程度戦力差ははっきりしているか。マルセロ・ビエルサを指揮官に迎えたウルグアイは2026ワールドカップに向けた南米予選でブラジルをも撃破するなど力をつけており、開催国のアメリカには大きなホームアドバンテージがある。さすがにこの2チームがグループで姿を消すのは想像しづらい。

同メディアはウルグアイ1位、アメリカ2位通過の予想だ。

4.グループD(ブラジル、コロンビア、パラグアイ、コスタリカ)

こちらは少々ハードだ。同メディアはブラジルの3連勝と予想しているが、ブラジルは南米予選で6位と出遅れるなどチームの形が出来ていない。指揮官探しに時間がかかったこともあり、コパ・アメリカまでにどこまで完成度を高められるか未知数だ。

コロンビアはリヴァプールのルイス・ディアスが好調で、ベテランのハメス・ロドリゲスも健在。十分に上位進出を狙えるチームと言える。同メディアはコロンビアの2位通過を予想している。

グループステージの順位予想から、準々決勝のカードはアルゼンチンVSエクアドル、メキシコVSチリ、ウルグアイVSコロンビア、ブラジルVSアメリカとなる。

面白いのはブラジルVSアメリカだろうか。戦力的にはブラジルが上だが、開催国アメリカがどこまで粘れるかが注目される。同メディアは延長戦の末ブラジルが突破すると僅差の戦いを予想しており、開催国のアメリカを撃破するのは簡単ではないとの読みだ。

その他アルゼンチンVSエクアドルはアルゼンチン勝利、メキシコVSチリはメキシコ勝利、ウルグアイVSコロンビアはウルグアイの勝利と予想。

ベスト4はアルゼンチンVSメキシコ、ブラジルVSウルグアイのカードとなり、こうなると永遠のライバルであるアルゼンチンVSブラジルの決勝カードを期待するファンが増えるだろう。ブラジルとしては、南米予選に続いてウルグアイに負けるわけにはいかない。このカードが実現すれば白熱必至だ。

果たして決勝でのアルゼンチンVSブラジルは実現するのか。同メディアは最終的にアルゼンチン優勝を予想しているが、アルゼンチンの場合はメッシ次第なところもある。最近のメッシはコンディション不良でインテル・マイアミのゲームを回避するケースも増えていて、夏に万全の状態が整うか分かりづらい。

メッシの状態が万全でない場合は、調整が遅れるブラジルと合わせて展開の読みにくいコパ・アメリカとなりそうだ。