13ゴール7アシストをマーク

昨夏にチェルシーよりアーセナルに加入したドイツ代表FWカイ・ハフェルツ。シーズン序盤は批判されることも多かった同選手だが、今ではアーセナルに欠かせない存在となっている。

ハフェルツはここまで公式戦50試合に出場し、13ゴール7アシストをマーク。インサイドハーフでの出場もあったが、ここ最近はCFとしてアーセナルの攻撃を牽引している。高さもあり、足元の技術に優れた同選手はロングボールのターゲットになるだけではなく、偽9番のような役割を担うこともでき、その多才さはアーセナルの大きな武器となっている。

ストライカー獲得不要論まで出てくるほど、ハフェルツのCF起用はハマっているが、マンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、ガリー・ネビル氏はハフェルツのCFでのプレイぶりをロベルト・フィルミーノのようだと絶賛した。フィルミーノは得点を量産するタイプのCFではなかったが、モハメド・サラーとサディオ・マネの間に入り、リヴァプールでかつてヨーロッパ最強のフロントスリーを形成した1人だ。

「ハフェルツは(ロベルト)フィルミーノがリヴァプールでやったことと同じことをやっている。彼は下がってきて、リンクプレイをし、ゴールを脅かす。しかし、彼はチームに従順で、試合中にチームが必要とすることは何でもする。今シーズンの大部分は、ハフェルツに大きな疑問符がついていたことを覚えているが、彼は本当に重要な存在になった」

「私は以前、フィルミーノはリヴァプールにとって素晴らしい選手だと思っていた。サラーとマネが称賛のほとんどを受けていた。それはその通りだが、私がいつもフィルミーノを挙げるのは、彼が中盤と攻撃をつなぐプレイをしたからだ。ハフェルツも似たようなことをしている」(英『Sky Sports』より)

ハフェルツは確かに純粋な点取り屋ではないが、同選手を最前線におくことで、両サイドのブカヨ・サカ、レアンドロ・トロサール、そして司令塔のマルティン・ウーデゴーとの連携を見せることができ、攻撃のバリエーションが増える。

サラーやマネの影に隠れながらも両選手が十分にパフォーマンスを発揮できるような状況を作っていたフィルミーノのように、多才なハフェルツはアーセナルの攻撃において欠かせない役割を担う選手となっている。