熟成肉とワインをとことん愉しむ。隠れ家フレンチで日常デートにスパイスを
目黒銀座商店街のつきあたりに位置する『ラ・ブーシェリー・デュ・ブッパ』は、上質なジビエが味わえるフレンチレストラン。
仕入れから熟成まで、とことんこだわったジビエとワインで、記憶に残るデートを。
先駆けてジビエを伝え、街の食偏差値を上げる存在
フランスでは冬のご馳走として、また食文化のひとつとして広く浸透しているジビエ。
だが、20年ほど前の日本では、「圧倒的に“キワモノ”扱いだった」と神谷英生シェフは笑う。
訪れる客は同業者かワイン好きのみ。そんな日々が長く続くも、ジビエにこだわり続けた理由は、国内の生産者に応えたいという想いだった。
「輸入物ではなく、国内にも素晴らしい食材があるということを彼らが教えてくれた。僕は料理人として、自分にできることをしてきただけ。
でも今、鴨、鹿、猪、どれをとっても日本最高のハンターたちが僕に一番の肉を送ってくれるのは、長い付き合いの中で生まれた信頼関係があるからでしょうね」と神谷シェフ。
炭火の香ばしさとシルキーな味わいに、鹿の概念が一変する
その美しいロゼ色の断面と5cm近い厚みに息を呑む。
あっさりとしながら、それでいて力強さを感じさせる味わいに、胡椒の効いたスパイシーなソースが抜群に合う。3,800円〜。
これからの時期、おすすめなのが「千葉県産 ジャージー牛 骨付きサーロインステーキ ベアルネーズソース」3,800円〜。
チーズの生産者が育てた牛を神谷シェフがエイジング。海外発のステーキハウスよりもぐっとお得な価格設定にも驚かされる。
ここでしか味わえない“鹿の脳みそ”にも驚く!
熟成肉ブームが追い風となり、ジビエにも注目が集まるようになって約10年。
「エイジングこそ、ジビエを旨くする」という信念のもと、2009年には完全オリジナルの熟成庫を導入。
長年の経験と蓄積されたデータから、ベストなタイミングを見極めるエイジング法は、匠の技そのものだ。
そして、二人三脚で歩んできたソムリエ、山﨑武指さんがセレクトするワインもまた、ここでのジビエ体験には欠かせない。
奥目黒に最高のジビエあり、と覚えておくべし。
■店舗概要
店名:ラ・ブーシェリー・デュ・ブッパ
住所:目黒区祐天寺1-1-1 リベルタ祐天寺 B1F
TEL:03-3793-9090
営業時間:18:00〜(L.O.22:00)
定休日:月曜
席数:テーブル26席、カウンター8席
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