F1レッドブルの重鎮でアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士(80)が、7日に行われた日本グランプリ(GP=鈴鹿)で10位入賞を果たしたRBの角田裕毅(23)に対して過去最大級の高い評価を与えた。

 角田は凱旋レースの日本GP決勝で10位入賞を果たし、最も印象的なドライバーを決める「ドライバー・オブ・ザ・デー(DOD)」でも2位に躍進した。

 今季は前戦のオーストラリアGPでも7位入賞と躍進。マシンの性能が上位陣と比べて差があるにもかかわらず、ポイント争いを展開していることで、そのドライビング技術が脚光を浴びている。

 こうした現状を受けて、レッドブルで影響力を持つマルコ博士が、スイスのモータースポーツ専門メディア「スポーツウィーク」のコラムで角田を絶賛した。

 マルコ博士は日本GPの結果を受けて、「ユウキは2回目のスタートでセンセーショナルに逃げた。そして、彼のオーバーテイクは〝ショー〟だった。ファンも大喜びだったね。彼の週末は、マックス(・フェルスタッペン=レッドブル)や(フェルナンド・)アロンソ(アストンマーティン)らと肩を並べるものだったよ。ホームレースというプレッシャーの中で、完璧で、スーパーなパフォーマンスを見せた」と賛辞の言葉を並べた。

 これまでもマルコ博士は角田を高く評価することはあったが、現在絶対的な王者として君臨するフェルスタッペンやレジェンドのアロンソの名を挙げて〝同格〟と言及するのは極めて異例。過去最大級の評価と言える。

 角田はF1界でも超一流の実力と認識されつつあるようだ。