DeNAは16日、米大リーグのジャイアンツを自由契約となった筒香嘉智外野手(32)と契約合意したと発表。5年ぶりの復帰に三浦大輔監督(50)は興奮と喜びを隠せなかった。

「よかったです。本人もいろいろと悩んだと思いますけど、横浜に背番号25が帰ってくるということで、ファンの方々も楽しみにしていると思いますし、自分自身も非常に楽しみにしています」

 この日、マツダスタジアムでの広島戦前に取材に応じると、自ら「筒香?」と切り出し、期待のほどを明かした。

「横浜にいる時よりも、(米国で)メジャーもマイナーも経験して、たくさんのいろんな経験をして戦ってくれるわけですから、このチームに大きな財産をもたらしてくれると思います」

 筒香本人には数日前に電話をもらい「横浜のために頑張ります」と伝えられた。短いながらもチーム愛を感じさせる言葉に「うれしかった」と番長も目を細めた。

 筒香が横浜のルーキーだった2010年、現役の三浦監督は押しも押されもせぬエースだった。

「ゴウのことは入団したころから知ってます。宜野湾キャンプ中のシート打撃で僕が投げて、高卒でいい振りをしてるなと思いました。ご飯も一緒に行きましたし、思い出はいっぱいありますよ」

 そんな筒香がメジャーに挑戦してからも、番長との絆は不変だった。

「メジャーを諦めずに頑張ってる姿をずっと見てきたし、シーズンオフに話し合ったりする時も夢を追いかける強い気持ちをずっと感じてました」

 復帰後の起用法については「まだ何も決まってません。入団がきまっただけです」とキッパリ。いきなり一軍かファームで調整するかも含めて「これから本人とじっくりと話し合って決める」という。ファンも待望していた5年ぶりの復帰。万全の状態でのカムバックが待たれる。