男子ゴルフ日欧両ツアー共催の「ISPSハンダ欧州・日本トーナメント」最終日(28日、静岡・太平洋C御殿場C=パー70)、3差7位から出た桂川有人(25=国際スポーツ振興協会)が、7バーディー、ノーボギーの63で回り、通算17アンダーで逆転優勝。欧州ツアー初制覇を達成した。

 前半2つ伸ばすと、後半は15番パー4で10メートルを沈めるなど5バーディーで、3月の中島啓太に続いて、日本勢6人目となる欧州ツアー優勝者となった。桂川は「15番で70ヤードくらいから10メートルにしか寄せられなかったけど、入ってくれたのが大きかったかなと思う。次もバーディーが流れよく来てくれた。前半は優勝ではなく、一つでも上にいきたいなと思ってやっていた」と振り返った。

 米下部ツアーに参戦した昨季はポイントランキング130位に終わり、今季は国内専念で再起を図るつもりだったが、今季を含めて欧州ツアー3季の出場権を手にした。同ツアーのポイントランキング上位10人(有資格者除く)が、PGAツアーの出場権を得ることができ、久常涼がそのルートで今季のPGAツアーを戦っている。桂川も「上がれるように頑張りたい」と欧州経由で米国行きを目指す。