格闘技イベント「RIZIN.46」(29日、東京・有明アリーナ)でのベアナックル(BK)ルール戦で、J.マルチネス(30=米国)に1分33秒でKO勝ちした元Krushフェザー級王者の篠塚辰樹(25)が〝連戦〟を希望した。

 フックを振り回し突進してくる相手に精密なパンチと冷静なディフェンスで対応し、最後は右のパンチをこめかみに打ち込んで圧巻のKO勝ちを手にした篠塚は「とりあえず安心したっすわ。よかったっす。いろんなことがありすぎてなんとも言えないけど『あー…』って感じです」と安どの表情。直前に父親が急逝したこともあり「『ケガすんなよ、お前』って言われていて、チケット用意して『試合見に来てね』って時には返信がなかったので。そこまでです。(もし会場に来ていたら)絶対メチャクチャ喜んでるっす。今、親父はあっちで自慢してるっす。俺のことを」と天を仰いだ。

 日本で初めて「ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ(BKFC)」提供試合として、拳を露出して行うベアナックル(BK)ルールでの試合だったが「思った通りですね。やっぱ、半端じゃない。スリリングで一発もらったらやべえって感じです。(相手の)鼻を折った時〝パキッ〟て感触あったんで。グローブより分かりやすいです。当たった感触が違うっすね。もろ拳に来るので〝人殴っているな〟って感じ」と振り返る。それでも「ボクシング技術には差があったので問題なかったですね」と話す通り、完勝でほぼ無傷で終えた。それだけに今後について「すぐ試合します。2発くらいもらったけど、モロじゃないので。超RIZIN? も、ありですね。みんな見たいなら、しますよ」と「超(スーパー)RIZIN.3」(7月28日、さいたまスーパーアリーナ)への出撃も視野に入れた。

 さらに「みんなが見たいなと思う試合をしていって、もっとRIZIN違う方向から盛り上げようかと思っています」と意欲。BKFCフェザー級のベルトはRIZINにも参戦する元UFCファイターのジョン・ドッドソンが持つだけに「勝てるっすね。ボクシングルールなんで。得意なルールなんで。まだMMA無理なんで、BKでしばいてやろうかなと。ベルトが目標? 目標っていうよりはとろっかな、みたいな」と不敵に話した。