左から木實谷場長、椎本調教助手、根岸調教助手、ルメール、国枝調教師、米本代表
左から木實谷場長、椎本調教助手、根岸調教助手、ルメール、国枝調教師、米本代表

 アーモンドアイがJRA顕彰馬に選出されたことを記念し、同馬を所有する有限会社シルクレーシング(代表・米本昌史氏)が14日、都内で「アーモンドアイJRA顕彰馬祝賀トークショー・チャリティーオークション」を開催した。

 米本代表による御礼あいさつから始まったトークショー。主戦ジョッキーであるルメール、同馬を管理した国枝栄調教師、椎本英男調教助手と根岸真彦調教助手、ノーザンファーム天栄・木實谷雄太場長とアーモンドアイの関係者が登壇し、現役時代のエピソードだけでなく、母となったアーモンドアイとその子供たちについて、たくさんの秘話が飛び出した。

 事前に集められた参加者からの質問の一つである「アーモンドアイをダービーに出走させたかったか」という問いに対して、国枝師は「できれば出したかった。出てたらダービーを勝てたと思う」と回答。「この夏にはアーモンドアイの子供であるアロンズロッド(牡=父エピファネイア)がルメール騎手を背にダービーに向けて華々しくデビューするので応援よろしくお願いします」と母に続いて管理することになる超良血馬のダービー制覇を「宣言」すると会場は大きな拍手に包まれた。

 また、「アーモンドアイとイクイノックスが東京競馬場芝2400メートルで戦ったらどちらが強いか」という質問に対してルメールは「いやあ難しい」と苦笑い。「フィフティフィフティ。2頭とも素晴らしい馬。どちらが一番強いとは言えない」と答えつつも、「アーモンドアイは1600メートルのGⅠを勝っている」と〝相棒〟の秀でたスピード能力を改めて称賛した。

 トークショーの合間には、吉田勝已ノーザンファーム代表、海外競馬評論家・合田直弘氏、タレントであるDAIGOや千鳥・ノブ、元関西テレビアナウンサー・杉本清氏といった著名人から届けられたお祝いのビデオメッセージも放映された。

 トークショーの後半では1月の能登半島地震で被災した、みんなの馬株式会社(所在地・石川県珠洲市 代表者・COO角居勝彦元JRA調教師)が運営する「珠洲ホースパーク」のふれあいホースパーク事業復興支援を目的としたチャリティーオークションが開催。アーモンドアイにまつわる秘蔵品ほか貴重なアイテムの数々が出品された。セレクトセールでも鑑定人を務めるノーザンファームの中尾義信氏が登壇し、本番のセールさながらの白熱した「セリ」が行われた。中でも2019年の天皇賞(秋)優勝時にアーモンドアイが着用していた勝負鉄(蹄鉄)は250万円で落札されるなど大盛況のうちに終了した。なお、チャリティーオークションでの落札総額537万2000円は石川県珠洲市「企業版ふるさと納税」を通じて全額寄付される。

著者:東スポ競馬編集部