「11」年ぶりに平地で勝利した石神深一
「11」年ぶりに平地で勝利した石神深一

 障害の絶対王者として長らく君臨したオジュウチョウサンの主戦を務めるなど、障害界の名手として知られる石神深一騎手(41=美浦・フリー)が、20日の福島9R・浄土平特別(4歳上1勝クラス、芝1200メートル)で4番人気のライクアフラワー(牡4・松永康)に騎乗し優勝。平地競走での勝利は2013年6月9日の3歳未勝利(東京)以来、約11年ぶりで、特別勝ちは08年5月18日の駿風S(新潟)以来、約16年ぶりとなった。なお、同騎手はこの勝利を含めたJRA通算202勝のうち、障害が124勝で平地は78勝。

 石神深は「先週(同馬で平地の医王寺特別=4着に)乗った時に(前回平地に乗ったのは)記憶にないなと思っていて(前回の平地騎乗は昨年10月)、〝(平地の)千二は速いなあ〟と感じました(笑い)。障害練習と併用しながらの調整で、本来は先週の障害レースを使う予定だったんですが、その1週前の追い切りがすごく良くて、〝平地でも1勝クラスならやれるのでは〟と思って挑戦することにしました」と自身が障害練習を含めた調教をつける過程で平地出走を進言したと説明。

 そのうえで「言った手前、結果を出したかったですし、いいプレッシャーの中で乗れました。障害練習の効果もあって馬が良くなっているのを感じたし、併用しながら平地を勝てたことは僕にとってもうれしいこと。楽しかったです」と笑顔で振り返った。

著者:東スポ競馬編集部