障害初勝利を挙げた井上敏樹
障害初勝利を挙げた井上敏樹

 21日の福島4R(障害未勝利)でパワータイショウ(牡5・村山)が勝利し、騎乗した井上敏樹(29=栗東・フリー)は昨年2月から参戦している障害戦39戦目にして初勝利を挙げた。ブービー13番人気で単勝1万8740円の大穴を演出。また、同騎手にとっては平地騎乗を含め20年5月17日の3歳未勝利(東京)以来、約4年ぶりの勝利(JRA通算67勝目)となった。

 前半は積極的にハナへ。勝負どころの3角手前でいったん3番手に下がりながらも直線で再び盛り返す味のある内容でのV。井上は「レース前から気合をつけていこうと思っていて、たんたんといいリズムで運べました。ひとつ飛越をミスしましたが、馬がヤル気を失わず最後まで頑張ってくれました」と振り返った。続けて「障害をやり始めて時間はかかりましたが、いろいろな人の支えのおかげだと思っています。この1勝の重みを忘れずに精進していきたい」と初勝利の思いを口にした。

 前日20日の福島4R(障害未勝利)では落馬にも見舞われた。「(平地を含め)勝てない間は苦しかったのでとてもうれしいです。(怪我は)痛いけど大丈夫です」と白い歯をのぞかせた。

著者:東スポ競馬編集部