毎週火曜日の昼下がり、逗子海岸の東浜でクラリネットの音色とともに、童謡や唱歌、昭和歌謡などの歌声が聞こえてくる。NPO法人すこやかいきいき協議会が企画するプログラム「逗子浜ウォークと歌の会」の合唱だ。

メンバーは70代から80代が中心で約15人。開催日の午後2時、市役所前に集合し、ウォーキングを兼ねて海岸までゆっくり約30分かけて歩く。東浜に着くと輪になって並び、「さすらいのクラリネット」こと、呼びかけ人である平松三郎さん(81)が演奏するクラリネットとタブレット端末から流れる音源に合わせ、合唱がスタートする。毎回10曲を用意。各曲を歌い始める前に平松さんが行う曲についての解説も楽しみの一つだ。取材に訪れた3月19日は小学校の卒業式だったこともあり、『仰げば尊し』から始まり、『花かげ』『この道』『峠の我が家』『ブルー・ライト・ヨコハマ』などが歌われた。

参加者の中で最高齢の森恵子さん(89)は「一人暮らしだと声を出さない時もある。歌も好きだし、みんなと会っておしゃべりすることも楽しい」と笑顔を見せた。夫婦で参加した二見彰さん(83)とパーキンソン病の慶子さん(75)は「歌うと元気になれる。歌は生きがい」と語った。

参加費300円。

問い合わせは同法人【携帯電話】080・5095・5763(服部さん)、【メール】sukoiki.k@gmail.com