レアールつくの商店街で4月6日に行われたマルシェ「つくまる」で、ちょっと変わった写真展が開かれた。

その写真展は、「写真で残す街の記憶『横浜鶴見』どこコレ?」。いつどこで撮影されたか分からない、昔の鶴見の写真が展示され、来場者たちが知っていることや思い出を付箋紙に書き出し、その情報などをもとに撮影された場所を確定していくもの。

この写真展の手法は、宮城県仙台市で過去の写真や映像の収集・保存を行うNPO法人が発案したもので、全国に広がっている。

まちの記憶の継承を目的としているもので、当日はプレ展示会として実行委が6枚の写真を用意。稚児行列が商店街を歩く様子や、幼稚園の卒業式のような写真、「キンダークラブ鶴見」と名称のあるビルの写真などが飾られ、懐かしそうに写真を見る買い物客たちから「これは、あそこだね」「この隣に〇〇ってお店があってね」など、次々に情報が寄せられた。

つくまるの主催者、合同会社ふくわらいの木村郁子さんは「2027年に区政100周年を迎える鶴見区。昔の写真を皆で語り合い、変わりゆくまちの記憶を残していきたい。今後もイベントなどで写真を集めてアーカイブ化し、100周年の際には冊子にできたら」と語った。