逆に既存の駅の近くにイオンモールが開業した例もある。京都市のイオンモール京都桂川は、JR西日本東海道本線(京都線)桂川駅から連絡通路が延びており、アップダウンがなく雨にも濡れずアクセスできる。

桂川駅とイオンモール京都桂川 桂川駅とイオンモール京都桂川(筆者撮影)

桂川駅 桂川駅からイオンモールに延びる連絡通路(筆者撮影)

さらに桂川駅のやや西には、阪急電鉄京都線の洛西口駅があり、徒歩5分ほどでイオンモール京都桂川に着く。複数の駅が徒歩圏内にあるイオンモールは珍しい。

ビール工場跡地の再開発

2つの駅の間には、かつてキリンビール京都工場があった。しかしビール工場の移転が決まり、跡地には商業施設や集合住宅などが建設されることになった。

この時点で駅の開設が決まり、2003年に洛西口駅、5年後に桂川駅が生まれた。洛西口駅はニュータウンもある洛西エリアへの入り口、桂川駅は近くを流れる川から命名された。

工場跡地にイオンモールの進出が決まったのは両駅が開業したあとで、2014年にオープンしている。これに合わせて桂川駅との間に歩道橋が設置され、洛西口駅付近の阪急京都線は渋滞対策として高架化された。

阪急洛西口駅 阪急洛西口駅。奥の道路を右手に進むとイオンモール(筆者撮影)