イオンモールに面した桂川駅西口の駅前広場は、バスやタクシーの乗り場、駐輪場が広めにとってあり、バスは京都市交通局、京阪京都交通、ヤサカバスの3事業者が乗り入れている。

桂川駅前バスターミナル 桂川駅前のバスターミナル(筆者撮影)

新快速や快速が停車せず、自治体の代表駅でもないことを考えれば恵まれており、イオンモールのターミナルを兼ねていることがわかる。

駐車場は3100台分と、こちらもイオンモールらしく多いが、無料なのは最初の1時間だけと、幕張新都心より厳しい。このあたりは自治体との協議の結果、決められたのかもしれない。

ほかにもあるイオン直結駅

これ以外にもイオンモールと連絡通路で直結している駅は、JR東海東海道本線の南大高駅、南海電気鉄道南海本線の和歌山大学前駅など、増えつつある。

最初に書いた法律の影響に加えて、多くの地方では人口減少と高齢化が進んでおり、集客が高望みできず、マイカー中心の店舗では渋滞の問題が出ることを考えると、イオンモールが都会に進出する流れはしばらく続くだろう。

かつては対立軸に挙げられることもあったショッピングセンターと鉄道駅だが、今後はむしろ結びつきを強めていくのではないかと考えている。

著者:森口 将之