・結局はグローバル投資

米国株だけが対象なら分散投資にならない? それは誤解だよ。だって、僕たちが使うパソコンにはマイクロソフトのOS(基本ソフト)が入っていて、携帯はアップルのiPhone。Googleで検索する。日常的に使っているものは米国発のものだけど、それらの会社は日本だけじゃなくて、ヨーロッパ、インドにも進出している。米国の主要銘柄に投資するというのは、実はグローバル分散投資と変わらないんだ。

ダウ平均が算出され始めた1896年から現在までを振り返ると、ブラックマンデー、リーマンショックとか、何度も暴落したけど、米市場は復活し、結局は右肩上がり。それが米国株一択の理由だね。

投資信託は「優秀な部下」

・コストを見落とさない

インデックスファンドにはいろんな商品がある。対象とする指数と運命共同体なので、何を選ぶかはちゃんと吟味しようよ。それに、購入時や保有時、売却時にかかる手数料は販売会社や商品ごとに違うから、低コストにこだわることが大事。S&P500のインデックスファンドでも、保有時に支払う信託報酬は2%台から0.03%と幅広い。対象とする指数が同じなら商品の中身はほぼ一緒だから、コストがいちばん安いものを選ぶのは当たり前だぞ!

ずっと持ち続けることも大事だ。暴落しても感情的になって手放すのはダメ。日本人なら「長期」という漢字を頭に焼き付けておいて。だって、投資信託を持っているということは、優秀な部下が何人もいるのと同じだ。そんな人たちを何でクビにするの?

繰り返しておくよ。これはあくまで僕のやり方で、万人受けするかどうかは別の話。参考にはなると思うけど、ジェイソンが言ったからといって、鵜呑みにはしないでほしい。よく考えないとダメだぞ! 投資を理解し、自分に合ったやり方を見つけてね。コストや税金も要チェック。そして、最後のアドバイス、風邪はひくなよ! 健康じゃないと投資できないからさぁ。じゃ、バイバイ。

(構成:ライター 大正谷成晴)

著者:厚切りジェイソン