このような立ち方は下半身だけでなく、全身にも影響を及ぼします。

つま先が外側に向くということは、股関節が外にねじれている(外旋している)ということです。大腿骨と骨盤は連携しているため、股関節が外側にねじれると、骨盤は後ろに倒れやすくなります。

そのままでは上半身が後ろに倒れてしまうので、今度はバランスを取ろうとして背骨全体が丸まります。その結果、腕の重さで肩甲骨が開いて巻き肩となり、また頭が前に出てストレートネックに陥りやすくなります。

ランニングなどの有酸素運動も筋力トレーニングも、この状態で行えば、効率が上がらないだけでなく、体へのストレスを増強してしまいます。(関連記事:固まった筋肉をゆるめるだけ「首・肩コリ」撃退法)

立ち方 足の問題が全身に影響を及ぼす(図:筆者作成)

足を意識して日常生活を過ごす

足の修正といっても何も難しいことではありません。最も重要なのは、正しい足の形を意識し続ければいいのです。

姿勢は走る、投げる、打つといったスポーツ動作同様、一種の技術です。意識して正しい投げ方を繰り返せば、やがてそれが脳にインプットされて、無意識のうちに再現できるようになるよう、姿勢も正しい動きを繰り返すことで、体に覚えさせればいいのです。

意識したいポイントは3つです。